1月中旬に京都市左京区の聖護院に参拝した後、南西に約5分歩き、熊野神社にも参拝しました。
熊野神社は、京都の熊野三山の一つに数えられる神社です。
約1200年の歴史を持つ当社ですが、普段は、それほど多くの人が参拝することはありません。
冬の境内
熊野神社には、京阪電車の神宮丸太町駅から丸太町通を東に約7分歩くと到着します。
丸太町通と東大路通の交差点の北西角ですね。
熊野神社の石造りの鳥居。
その横には、熊野神社と刻まれた石柱が立っています。
鳥居をくぐった正面には本殿。
そして、鳥居の右手には、手水鉢があります。
竹筒の先からは、ちょろちょろと水が流れていますね。
コロナもすっかり昔のこととなり、今では、どこの神社でも手水を使えるようになっています。
手水鉢の頭上には、赤色のサザンカの花がたくさん咲いていました。
殺風景な冬に彩を添えてくれていますね。
それでは、本殿にお参りをしましょう。
熊野神社の祭神は、伊弉冉尊(いざなみのみこと)と伊弉諾尊(いざなぎのみこと)の夫婦神、天照大神、速玉男尊(はやたまおのみこと)、事解男尊(ことさかのをのみこと)です。
創建は、弘仁2年(811年)で、修験道の日圓上人(にちえんしょうにん)が紀州熊野大神を勧請(かんじょう)したことに始まります。
その後、先ほどお参りした聖護院が創建されると、当院が、守護神として別当職を置き管理しました。
境内の南西角には、金刀比羅大神と稲荷大神を祀る社があります。
そして、その隣にも、春日大神、須賀大神、神倉神を祀る社が建っています。
八咫烏(やたがらす)が描かれた絵馬。
八咫烏は、神武東征の際、熊野から大和の橿原(かしはら)まで道案内をしたと伝えられています。
境内の東側には、八ッ橋発祥の地の石碑が置かれています。
熊野神社付近には、八ッ橋のお店が何軒もありますよ。
八ッ橋発祥の地の石碑の前に建つのは祖霊社です。
現在の熊野神社の境内は、あまり広くありませんが、かつては広大な敷地を有していました。
しかし、大正元年(1912年)の市電丸太町線の開通や昭和元年(1926年)の東大路通の拡幅などにより、今の社域になっています。
かつては、境内が鴨川まであったというのですから、とても大きな神社だったようです。
ニコッと笑った狛犬。
この笑顔を見ると、寒い冬でも心が温まりますね。
そろそろ熊野神社から出ましょう。
私が境内にいる間、ちらほらとお参りに来る人の姿が見られました。
地元の方に愛されているんですね。
熊野神社では、京都十六社朱印めぐりが2月15日まで行われています。
16ヶ所の神社すべての朱印を集めると、その年の干支の置物をいただけますよ。
なお、熊野神社の詳細については以下のページを参考にしてみてください。