9月中旬に京都府八幡市の神應寺に参拝した後、当寺の奥の院である杉山谷不動を訪れました。
杉山谷不動は、男山の山中に祀られています。
八幡市に観光で訪れた際に杉山谷不動まで行く人は、ほとんどいないですね。
木々の緑に包まれて建つ諸堂
杉山谷不動には、京阪電車の石清水八幡宮駅から、南西に約15分歩くと到着します。
神應寺の鐘楼から男山の奥に入っていくように参道を歩いていきます。
足元では、青色のヤブランが咲いていますね。
9月頃には、何気なく歩いていると、ヤブランに出会うことがあります。
参道を山の奥に向かって歩いていくと、途中、石清水八幡宮駅から男山の山頂に向かうケーブルの鉄橋が現れます。
鉄橋を真下から見るのは、とても迫力があります。
鉄橋からさらに山の奥に歩いていくと、杉山谷不動の諸堂が眼下に見えてきます。
神應寺からここまでは、徒歩約5分です。
不動明王を祀る不動堂は、少し変わった形をしています。
それでは、不動堂にお参りをしましょう。
杉山谷不動は、平安時代初期に弘法大師空海が、この地で害をなす妖怪を法力により封じ、お告げにより厄除け不動尊を祭祀したのが始まりとされています。
また、一刀三礼の十一面観世音菩薩の霊像および大師像を自刻して安置し、諸人の害を除いたとも伝えられています。
その十一面観世音菩薩を祀る観音堂が、不動堂の南側に建っています。
戸が開いていたので、中の観音さまを拝みましょう。
それでは、観音さまにもお参り。
見上げれば、木々の間から秋空が見えました。
徐々に空は高く感じられるようになってきていますが、まだ気温は真夏です。
不動堂の前の参道を山を下るように歩いていきます。
そして、途中、鳥居が立っているので、これをくぐって滝に向かいます。
男山の山中から流れてきた清流が、一筋の滝となって落ちています。
この滝は、霊泉瀧で、ひらめきの瀧とも呼ばれています。
滝の水をいただく際は、不動堂に報告する必要があります。
修行に来られる方がいらっしゃるんですね。
さすがに滝周辺はひんやりとしていました。
このまま、ずっとここで体を冷やしておきたいのですが、今の時期はまだ蚊が多く、体を刺されそうになるので長居はできません。
滝を見た後は、参道を下り、男山のふもとに戻って来ました。
ふもとに建つ鳥居は鮮やかな朱色をしていますね。
鳥居の近くでは、黄色い花が咲いていました。
どうやらヤマブキのようです。
春に参拝した時にも、ヤマブキを見ましたが、秋にも咲くものなんですね。
時間が4月に巻き戻ったような気分になります。
この後は、善法律寺に参拝します。
なお、神應寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。