梅雨に参拝した橋寺・2023年

6月下旬。

京都府宇治市の橋寺に参拝しました。

橋寺にお参りをするのは、久しぶりで、以前の参拝は10年前になります。

宇治市を訪れることは、それほど多くないので、橋寺に参拝する機会も少なかったのですが、10年もお参りに来ていないとは思いませんでした。

梅雨の境内

橋寺には、京阪電車の宇治駅から宇治川沿いを東に約5分歩くと到着します。

JR宇治駅からだと北東に徒歩約10分です。

橋寺の山門の前にやって来ました。

山門

山門

山門の前には、「橋寺放生院」と刻まれた石碑が立っています。

一般に橋寺の通称で親しまれていますが、正式には、雨宝山放生院常光寺といいます。

山門の脇の通用口をくぐり石段を上って行くと、西洋アジサイが咲いていました。

アジサイ

アジサイ

境内の様子。

境内

境内

この日は、曇り空だったため、境内が薄暗く感じました。

芝生は、梅雨らしく、しっとりとして見えます。

境内の奥に建つ本堂。

本堂

本堂

その前には、摩尼車(まにぐるま)があります。

摩尼車

摩尼車

摩尼車は、1回まわせばお経を1巻読んだのと同じ功徳を授かることができます。

100円の喜捨をすれば、まわせますよ。

それでは、本堂にお参りをしましょう。

橋寺は、推古天皇12年(604年)に聖徳太子が発願して秦河勝(はたのかわかつ)が創建したと伝えられています。

また、大化2年(646年)に僧の道登(どうと)が宇治橋を架けた際に創建したとも伝えられています。

本堂の近くには、ハンゲショウが植えられており、葉の表面が白色になっていました。

ハンゲショウ

ハンゲショウ

6月下旬から7月上旬にかけて、白くなったハンゲショウを見る機会が増えてきますね。

こちらのお堂には、宇治橋断碑が保管されています。

宇治橋断碑

宇治橋断碑

この宇治橋断碑により、道登が宇治川に橋を架けたことがわかるそうです。

見学料は300円です。

こちらは、十二支本尊です。

十二支本尊

十二支本尊

各干支の本尊は以下のとおりです。

  • 千手観世音菩薩=ねずみ年
  • 虚空蔵菩薩=うし・とら年
  • 文殊菩薩=うさぎ年
  • 普賢菩薩=たつ・み年
  • 勢至菩薩=うま年
  • 大日如来=ひつじ・さる年
  • 不動明王=とり年
  • 阿弥陀如来=いぬ・いのしし年

十二支本尊の近くには、お地蔵さまも祀られており、その隣には、橋かけ観音がいらっしゃいます。

橋かけ観音

橋かけ観音

恋のはしかけ、極楽のはしかけ、合格のはしかけ。

これら願い事が叶うように橋を架けてくれるんですね。

境内の隅には、「慈愛」と刻まれた動物慰霊の碑があります。

慈愛の石碑とアジサイ

慈愛の石碑とアジサイ

弘安9年(1286年)に僧の叡尊が、宇治橋の架け替えを行い、川で流された人や動物を供養する放生会を行いました。

これが、放生院の名の由来です。

境内に動物慰霊の碑があるのも偶然ではないようです。

石碑の前には、ペットフードが供えられていました。

そろそろ橋寺から出ることに。

アジサイと石段

アジサイと石段

石段上からアジサイを見下ろします。

カエデの葉も、緑色が濃くなっていましたよ。

この後は、宇治神社に参拝します。

なお、橋寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。

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