京都府宇治市の橋寺へ。
ここは、京阪電車の宇治駅から5分ほど歩いた辺りに建っているので、宇治市に来たときにまず最初に立ち寄る場所でもあります。
訪れたのは5月末。
境内には、願かけ観音や干支ごとの仏さまが祀られているので、ちょっとお参りしていくことに。
願かけと干支ごとの仏さま
橋寺の前に到着。
山門をくぐると、石段があり、それを上りきったところに境内があります。
境内には、木が多く植えられているため、狭く感じますが、割と広いお寺です。
まずは本堂にお参り。
橋寺は、推古天皇12年(602年)に聖徳太子が発願して、秦河勝(はたのかわかつ)が建立したと伝えられています。
平安遷都よりも200年近く前に創建された歴史あるお寺です。
弘安9年(1286年)には、奈良西大寺の叡尊が、川に流された人や動物たちを供養する大放生会(だいほうじょうえ)を行ったことから、当寺は、放生院とも呼ばれています。
本堂には、鎌倉時代に造られた地蔵菩薩立像が祀られています。
本堂にお参りを済ませた後は、願かけ観音のもとへ。
この観音さまは、本堂の正面奥に祀られています。
「恋のはしかけ 極楽のはしかけ 合格のはしかけ 」と書かれています。
願い事が叶うように架け橋となってくれるんでしょうね。
受験を控えている方なんかは、お参りしておくと良さそうです。
願かけ観音の近くには、干支ごとに仏さまが祀られています。
右から千手観世音菩薩、虚空蔵菩薩、文殊菩薩、普賢菩薩、勢至菩薩、大日如来、不動明王、阿弥陀如来の順に祀られていますね。
それぞれの干支とご利益は以下のとおりです。
- 千手観世音菩薩の干支はねずみ年で、あらゆる人々を救済し幸福をもたらしてくれます。
- 虚空蔵菩薩の干支はうし年ととら年で、福徳円満を願う人々に智恵と慈悲を与えてくれます。
- 文殊菩薩の干支はうさぎ年で、広大な悟りの知恵と幸福を授けてくれます。
- 普賢菩薩の干支はたつ年とみ年で、慈悲と大いなる徳の力で悩める人々を救済してくれます。
- 勢至菩薩の干支はうま年で、智恵の光で一切を照らし人々の現世の苦難を救済してくれます。
- 大日如来の干支はひつじ年とさる年で、太陽の光のごとく輝き平和と繁栄を授けてくれます。
- 不動明王の干支はとり年で、災難災害を除き人々に繁栄と幸福をもたらしてくれます。
- 阿弥陀如来の干支はいぬ年といのしし年で、智恵と慈悲をかぎりなく人々にそそいでくれます。
自分の干支の仏さまにもしっかりとお参りしておきましょう。
春も終わりということで、境内では、サツキが赤い花をたくさん咲かせていました。
他に境内を見渡してみると、桜がたくさん植えられていることに気づきました。
桜の種類を見てみると、普賢象桜や菊桜など、遅咲きのものがたくさんありました。
今はすっかり緑色となっていますが、4月中旬頃になると、きれいな花が境内を彩ることでしょう。
また、その時期に参拝したいですね。
なお、橋寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。