10月中旬に京都市南区の六孫王神社に参拝した後、東に約3分歩き東寺を訪れました。
東寺は、世界遺産に登録されているお寺で、五重塔が有名です。
旅行者や観光客に人気がある東寺ですが、境内が広いので、人が多い時でも、それほど混雑しているようには感じませんね。
境内の北側の風景
東寺には、近鉄電車の東寺駅から西に約5分歩くと到着します。
駅からだと、南側の南大門から境内に入ることになります。
東寺に参拝する時は、この南大門をくぐりたいところですが、今回は六孫王神社の参拝後だったので、北門から境内に入ります。
北門をくぐって参道を南に歩いていくと、東側に観智院があります。
観智院は、剣豪の宮本武蔵が身を寄せたことがあるお寺です。
観智院から南に進むと、蓮池があり、その向こうに北大門が建っています。
北大門をくぐった先には、食堂(じきどう)が建っており、その向こうに五重塔が見えます。
東寺の五重塔を電車の窓から見て、京都に来たなと実感する人もいらっしゃるのではないでしょうか。
東寺の周囲には、あまり背の高い建物がないので、古都らしい景観を楽しむことができます。
秋晴れの空が、さわやかさを感じさせます。
10月の京都は、涼しくて散策には良い季節です。
食堂の前にある2つのお堂は、夜叉神堂です。
以前は、夜叉神立像が堂内に安置されていましたが、今は宝物館に移されています。
最初は、南大門の左右に安置されていたのですが、拝まずに通ると罰が当たったとされたことから、金堂近くにあった中門に移されました。
その後、慶長元年(1596年)に中門が倒壊し、夜叉神立像が夜叉神堂に祀られるようになります。
夜叉神堂から西に歩くと、塀があります。
その塀の向こうに都七福神めぐりの一つの毘沙門天を祀る毘沙門堂が建っています。
お堂の中の毘沙門天は、羅城門に安置されていた兜跋毘沙門天(とばつびしゃもんてん)です。
それでは、お参りをしましょう。
大師堂に参拝
毘沙門堂の北側に建つ立派な建物は大師堂です。
御影堂(みえいどう)とも呼ばれています。
改修工事を終えて間もないので、とてもきれいです。
大師堂の南側には、弘法大師空海作と伝わる不動明王像が祀られています。
秘仏なので、直に拝むことはできませんがお参りをしておきましょう。
大師堂の西側のお堂には、三面大黒天が祀られています。
大黒天、毘沙門天、弁財天が合体したもので、大黒天の福寿円満、毘沙門天の財宝、弁財天の技芸上達といったご利益を一度に授かることができます。
こちらにも、しっかりとお参りしておきたいですね。
同じお堂には、安産祈願の不動明王も祀られていますよ。
大師堂の北側にやって来ました。
こちらから中に入ることができ、弘法大師像にお参りをできますよ。
堂内には、イスがいくつも置いてあるので、参拝者は、イスに腰かけながら拝めます。
私も中に入ってお参りをしましたが、他に誰もいませんでした。
境内を風景を眺めながら南に歩きます。
すると、金堂の前で何やら作業が行われていました。
この作業は、10月16日に行われた「KIMONO FASHION FESTIVAL in 東寺」の準備とのこと。
東寺の催しと言えば、弘法市が有名ですが、このような催しも行われているんですね。
大師堂にお参りを済ませたので、そろそろ東寺から出ることに。
10月の東寺は、秋晴れの空が美しく、五重塔などの諸堂がよりきれいに見えましたよ。
この後は、伏見稲荷大社御旅所に参拝します。
なお、東寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。