初秋に参拝した尊勝院・2022年

9月上旬に京都市東山区の粟田神社に参拝した後、近くの尊勝院にも参拝しました。

粟田神社は山の中腹に境内がありますが、尊勝院は、さらにその上に境内があります。

あまり知られていないお寺なので、普段から参拝者が少なく、静かにお参りできます。

人気がない境内

尊勝院には、地下鉄の東山駅から南東に約5分歩き、坂道になっている参道をさらに3分ほど上っていくと到着します。

粟田神社からだと西に2分ほど歩いてから南に曲がれば坂道の参道に入れます。

割と急な坂道で、上るのが疲れます。

わずか3分ほどなのですが、結構な運動になりますよ。

自転車をこいで上がるには、相当な体力が必要でしょうね。

参道

参道

参道わきには、民家などが建ち並んでいますが、徐々にそれもなくなっていき、山の中に入っていきそうな雰囲気になってきます。

そして、境内の入り口に到着。

境内

境内

境内の中央には、お堂が2つ。

人の気配が感じられません。

足元では、ヤブランが紫色の花を咲かせていました。

ヤブラン

ヤブラン

まずは、本堂にお参りをしましょう。

本堂

本堂

尊勝院は、青蓮院に属する天台宗のお寺で、保延2年(1136年)に陽範阿闍梨が鳥羽天皇のため尊勝法を行い、その功績により比叡山横川に尊勝坊を賜ったのが始まりです。

後に現在地に移り、尊勝院となります。

本堂に本尊として祀られているのは、おみくじの考案者である元三大師です。

そのため、尊勝院は元三堂とも呼ばれていました。

他にも、笑い不動と呼ばれる不動明王、庚申尊、十一面観音、食べ物に不自由しない米地蔵尊、如意輪観音などが祀られています。

以前は、本堂の前から京都の北側を望むことができたのですが、今はツツジの背が高くなり、よく見えなくなっていました。

境内からの眺め

境内からの眺め

スイフヨウがちらほらと花を咲かせています。

スイフヨウ

スイフヨウ

スイフヨウは、朝に咲いた白色の花が夕方に赤色に変わる珍しいフヨウです。

9月下旬から10月上旬にかけて、多くの花を咲かせますよ。

ひっそりと立つ3体のお地蔵さま。

お地蔵さま

お地蔵さま

境内には立派なイチョウも植えられており、11月になると黄色く染まったきれいな姿を見ることができます。

イチョウ

イチョウ

紅葉の季節でも、ほとんど参拝者がいないので穴場です。

尊勝院からは、華頂山の山頂の将軍塚に行くことができます。

将軍塚への道

将軍塚への道

将軍塚には、広々とした舞台を持つ青龍殿があり、そこからの眺望が見事ですよ。

ちなみに尊勝院から青龍殿までは約30分かかります。

そろそろ尊勝院から出ましょう。

ハス

ハス

入り口の近くには、夏の名残をとどめるハスの大きな葉がありましたよ。

この後は、南禅寺に参拝します。

なお、尊勝院の詳細については以下のページを参考にしてみてください。

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