京都市の紅葉の名所は、中心部よりも北に多くありますが、南の方でも意外と美しい紅葉を見ることができます。
例えば伏見区だと、御香宮神社(ごこうのみやじんじゃ)、乃木神社、伏見桃山城が歩いて移動できる範囲にあり、いずれでも紅葉を楽しめます。
御香宮神社
京都駅から御香宮神社に行く場合、近鉄電車に乗車するのが便利です。
約15分、各駅停車に乗り、桃山御陵前駅で下車して東に2分歩けば御香宮神社の表門前に到着します。
表門をくぐって参道に入ると、東側の桃山天満宮近くに大きなイチョウの木が植えられています。
秋になると、このイチョウが黄葉し、黄金色のきれいな姿を見せてくれます。
御香宮神社の境内でカエデが多く植えられているのは、本殿の後ろの末社が多く建ち並んでいる辺りです。
朱色の鳥居と一緒に見るモミジは、まさに神社の秋といった景色で、イチョウの黄葉も混ざると美しさが増します。
境内全体で、カエデの数はそれほど多くありませんが、秋の参拝者が少な目なので静かに紅葉を眺められるのが良いですね。
御香宮神社は、境内に入るだけなら無料です。
乃木神社
御香宮神社の次は、東に15分ほど歩いて乃木神社に向かいます。
乃木神社は、日露戦争で活躍した乃木希典(のぎまれすけ)を祭神として祀っています。
ご利益がおもしろいのが乃木神社の特徴のひとつですね。
乃木神社では、カエデが境内全体に万遍なく植えられています。
そのため、どの角度からでも紅葉を見ることができますよ。
本殿と一緒に見る紅葉もきれいですし、山を背景に見る紅葉は自然の中で紅葉狩りをしているような気分にさせてくれます。
乃木神社も、秋の紅葉時期に訪れる人が少ないので、心静かに紅葉を観賞できます。
乃木神社は、境内に入るだけなら無料です。
伏見桃山城
乃木神社から北に15分ほど山を上れば、伏見桃山城に到着します。
伏見桃山城は、敷地がとても広いです。
カエデの数も、広大な城内にちょうど良い程度に植えられています。
天守閣を見上げながら紅葉をみることができるのは、京都市内では伏見桃山城だけ。
古都の秋といった情緒はありませんが、広々とした城内で見る紅葉は清々しい気分にさせてくれますよ。
日当たりの良い場所に植えられているカエデが多いので、紅葉した時の赤色がとても鮮やかです。
伏見桃山城も、人が少な目なので混雑することなく紅葉狩りを楽しめます。
伏見桃山城には、誰でも自由に入城できます。
帰りは、西に歩いて近鉄丹波橋駅から近鉄電車に乗車するのがおすすめです。
御香宮神社、乃木神社、伏見桃山城のいずれも30分ほどで紅葉を見終えることができます。
電車の乗車時間が往復30分、3ヶ所の移動時間が1時間、昼食時間が1時間とすると、所要時間は約4時間です。
乃木神社から伏見桃山城に行く途中に明治天皇陵や桓武天皇陵があり、これらも見た場合は5時間ほどかかるでしょう。
お食事できるお店は、桃山御陵前駅や近鉄丹波橋駅近くにはありますが、散策途中には少な目です。
お弁当を持っていき、伏見桃山城で紅葉を見ながら食べるのがおすすめです。
なお、3ヶ所とも拝観料の類は必要ありません。