7月17日に御池通で見た祇園祭前祭(さきまつり)の山鉾巡行。
21基目の放下鉾(ほうかほこ)が過ぎ、残る山鉾は2基だけとなりました。
岩戸山
22基目にやってきたのは、岩戸山です。
岩戸山は、車輪が付いた曳山(ひきやま)なので、他の山と比べると大きな姿をしています。
日本神話の天の岩戸と国生みを題材にした山で、御神体は伊弉諾尊(いざなぎのみこと)、天照大神、手力男尊(たぢからおのみこと)です。
巡行の順番は、常に22番目と決まっていますね。
山には、たくさんの囃子方が乗り賑やかであります。
囃子方と胴懸の間の金色の下水引は、「金地鳳凰瑞華彩雲岩波紋」綴錦で、難しい刺繍の技法を駆使して作られているそうです。
また、胴懸はインド製とのこと。
岩戸山が目の前にやって来ました。
とても大きく迫力がありますね。
船鉾
23基目の船鉾(ふねほこ)は、前祭山鉾巡行のトリを勤めます。
その名のとおり、船の形をした独特の鉾であります。
舳先には、金色の姿の鷁(げき)がいます。
船鉾の囃子方は、まるで本物の船に乗っているかのように見えます。
船鉾の御神体は、神功皇后、住吉明神、鹿島明神、安曇磯良(いそら)。
神功皇后は、安産の神さまとして有名ですね。
船鉾が目の前にやって来ました。
船鉾は、本物の木造船の技法を用いて組み立てられるそうです。
釘は1本も使わず、縄絡みの技で巡行時の激しい揺れを和らげているのだとか。
横から見ると、船鉾は本物の船に見えます。
船鉾が過ぎていくと、その後ろからパトカーが進みます。
これで、2018年の祇園祭前祭山鉾巡行は終了です。
同日には、神幸祭が行われました。
祇園祭は山鉾巡行が有名ですが、その本質は神幸祭にあります。
今年は神幸祭を見ていませんが、機会があれば見に行きたいですね。