4月上旬。
京都市上京区の千本ゑんま堂に普賢象桜を見に行った後、雨宝院(うほういん)にお参りをしました。
雨宝院には、観音桜、歓喜桜、松月桜などの遅咲きの桜が植えられています。
例年だと、まだ見ごろには若干早いのですが、2018年は桜の開花が早かったことから、遅咲きの桜が見ごろに入っているだろうと思い、雨宝院を訪れました。
見ごろを終えつつある桜
雨宝院は、市バス停「今出川浄福寺」で下車して北に5分ほど歩いた辺りに建っています。
西側の山門の前に到着。
山門をくぐって境内に入り、奥に建つ大師堂にお参りです。
大師堂には、汗をかくほど辛いことでも助けてくれる「阿吽(あうん)あせかき弘法大師像」が祀られています。
辛抱して何かを成し遂げなければならない状況にある人がお参りをしておくと、良い結果が出そうですね。
また、本堂には弘法大師が嵯峨天皇の病気平癒を祈願して安置したと伝わる大聖歓喜天が祀られています。
当院の大聖歓喜天は、男女の仲、金運、水商売繁盛など幅広い信仰があり、西陣聖天(にしじんしょうてん)や西陣の聖天さんの愛称で庶民に親しまれてきた歴史を持っています。
西陣の聖天さんにも、しっかりとお参りをしておきましょう。
さて、遅咲きの桜ですが、すでに見ごろを過ぎようとしていました。
観音桜は、葉桜へと移りつつあります。
境内には、薄紅色の桜の花が多く散っていますね。
歓喜桜も花を散らし、葉が目立ち始めています。
緑色の花を咲かせる御衣黄(ぎょいこう)は、見ごろに入ってきています。
まだ満開ではないようですが、見ごろと言って良いでしょう。
御衣黄の花は、時間が経つと薄紅色に変わるので、散り際に見に行ってもきれいな姿を見れますよ。
松月は見ごろを保っていました。
灯籠にも、たくさんの桜が散っています。
今年の京都の桜は、終わるのも早いですね。
春の花
雨宝院の境内では、桜以外にも、様々な春の花を見ることができます。
大きな花を咲かせた牡丹(ぼたん)。
シャクナゲも、たくさんの花を咲かせていますね。
八重咲きのピンク色の椿もいっぱい咲いていました。
地面には、散った桜の花がいっぱいあり、この一角だけピンク色に染まっていました。
ヤマブキも咲き始め、早くも初夏の雰囲気が漂い始めていましたよ。
雨宝院の桜は、すでに見ごろすぎではありましたが、きれいに咲く春の花を観賞できたので、良いお参りができました。
なお、雨宝院の詳細については以下のページを参考にしてみてください。