退蔵院の余香苑で見る紅葉・2015年

11月中旬に訪れた妙心寺。

妙心寺は、京都市右京区の花園にある禅寺で、境内には拝観できる寺院がいくつかあります。

その中でも、1年中公開されているのが退蔵院です。

退蔵院には、枯山水庭園と池泉回遊式庭園があり、この時期は特に池泉回遊式庭園の紅葉がきれいです。

参道の紅葉と元信の庭

退蔵院は、JR花園駅が最寄り駅です。

駅から北東に5分ほど歩けば妙心寺の門に到着します。

そして、門をくぐって左に進むと、退蔵院の山門が建っています。

山門

山門

山門脇のカエデが、良い具合に紅葉しています。

山門前の拝観案内の看板には、紅葉が見ごろを迎えているといったことが記載されていたので、迷うことなく拝観受付に向かいました。

退蔵院の拝観料は500円です。

拝観案内を見ながら、順路に従い参道を進みます。

参道の紅葉

参道の紅葉

参道のオレンジ色のモミジが日差しを浴びて輝いています。

参道の奥に行くと、方丈の入り口である袴腰の大玄関が建っています。

玄関付近の紅葉は見ごろですね。

袴腰の大玄関と紅葉

袴腰の大玄関と紅葉

玄関で靴を脱ぎ、方丈の縁側へ。

方丈には、日本最古の水墨画と伝わる如拙筆の瓢鮎図(ひょうねんず)の複製があるので、こちらも見ておきたいですね。

方丈の脇には、狩野元信が作庭した枯山水庭園が配されています。

元信の庭

元信の庭

この庭園は、常緑樹、白砂、石で造られているので、一年中同じ景色を見せてくれます。

なので、季節を問わず楽しむことができます。

ただ、方丈脇から覗き見るようにしか鑑賞できないのが難点ですね。

縁側に座って正面からじっくりと眺めてみたいものです。

方丈を出て塀伝いに参道を進みます。

瓦屋根の上に見える紅葉は、日本の秋を感じさせます。

瓦屋根と紅葉

瓦屋根と紅葉

余香苑の紅葉

境内の南側には、余香苑と呼ばれる池泉回遊式庭園があります。

秋の主役はこちらの庭園ですね。

余香苑の入り口付近には、陰陽の庭があります。

下の写真に写っているのは、陰の庭。

陰の庭

陰の庭

敷き砂の色が灰色をしているのが特徴的です。

順路に従って進むと、あずまやが現れます。

風情のあるあずまやの奥には、赤く色づいたモミジが見えます。

あずまやと紅葉

あずまやと紅葉

余香苑の奥には、ひょうたん池があり、その周囲の紅葉が見ごろを迎え始めていました。

ひょうたん池と紅葉

ひょうたん池と紅葉

ただ、期待したほどは紅葉が進んでいませんでした。

ひょうたん池に注ぐ滝近くの紅葉はほぼ見ごろ。

滝の流れと紅葉

滝の流れと紅葉

晴れた日に見る滝の流れと紅葉は、すがすがしさを感じます。

カエデが、枝の先の方の葉から赤く染まっていくのがよくわかります。

赤く染まりゆくモミジ

赤く染まりゆくモミジ

このモミジが真っ赤に染まると、とても美しそうです。

藤棚の下から庭園全体を眺めます。

藤棚の下から見る庭園

藤棚の下から見る庭園

こうやって見ると、余香苑全体が真っ赤に色づくことはなさそうですね。

でも、緑色の空間にモミジがある方が、その赤色が際立ちます。

日差しを浴びたひょうたん池のほとりのモミジ。

ひょうたん池のほとりの紅葉

ひょうたん池のほとりの紅葉

まだ、午後1時を過ぎたばかりなのですが、もう夕方のような感じです。

ひょうたん池の周囲の紅葉を満喫したところで、余香苑から出ることに。

帰りは、白い砂が敷き詰められた陽の庭を見て、境内から出ました。

陽の庭

陽の庭

退蔵院は、混雑するほど人はいませんでした。

なので、比較的のんびりと紅葉狩りできましたよ。

なお、退蔵院の詳細については以下のページを参考にしてみてください。

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