京都市内で最も豪華な観光コースは、金閣寺、龍安寺、仁和寺(にんなじ)の3ヶ所を1日で巡るコースでしょう。
きぬかけの道と呼ばれる道の東の端に金閣寺があり、そこから西に歩いていくと龍安寺、仁和寺にも行けます。
3ヶ所すべてが世界遺産に登録されているので、まさに京都観光のゴールデンコースと言えます。
そのゴールデンコースが、最も美しくなるのが秋の紅葉の時期です。
金閣寺
京都駅から金閣寺へ行くには、市バスを利用すると良いでしょう。
金閣寺方面に向かう市バスに乗車し、「金閣寺道」で下車して、徒歩3分ほどで金閣寺の入り口に到着します。
金閣寺は、参道の両脇に多数のカエデが植えられており、秋になると真っ赤なモミジが参拝者を出迎えてくれます。
鐘楼付近の紅葉も見事で、金閣寺の拝観時には、こちらもじっくりとみておきたいですね。
秋に金閣寺に参拝した時は、モミジと池と金閣を一緒に眺めるのがおすすめです。
晴れた日の金閣は特に美しいですね。
鏡湖池に浮かぶように建つ金閣が、山々とともに水面に映る姿が見事で、いつまでも眺めていたくなります。
境内北東に建つ夕佳亭(せっかてい)から見下ろす金閣は、ガイドブックなどに掲載されることが少なく、実際に拝観しないとなかなか見ることができません。
正面から眺める金閣、横から眺める金閣、後ろから眺める金閣、見下ろす金閣。
どの角度からも、紅葉と調和してきれいです。
なお、金閣寺の拝観料は500円です。
龍安寺
金閣寺から、きぬかけの道を15分ほど西に歩くと龍安寺に到着します。
龍安寺は、石庭と一緒に見る紅葉が味わい深いですね。
また、大きな池の鏡容池のほとりに植えられているカエデの紅葉も見事です。
龍安寺の中でも、特に情緒を感じるのが参道の紅葉です。
石庭の入り口となっている庫裡(くり)へと続く石段の両脇の紅葉や鏡容池の北西の紅葉は、じっくりと眺めたいですね。
参道をゆっくりと歩いているだけでも、紅葉の美しさにうっとりとしますよ。
また、鏡容池の弁天島からぐるりと見渡す紅葉風景もきれいですから、忘れずに見ておきましょう。
なお、龍安寺の拝観料は600円です。
仁和寺
龍安寺からさらに西に10分ほど歩くと仁和寺が現れます。
雄大な二王門をくぐり参道をまっすぐ進んで中門を過ぎると、真っ赤に色づいたモミジが参拝者を出迎えてくれます。
五重塔周辺、金堂周辺など、古都らしい建物の近くに多くのカエデが植えられているので、まさに秋の京都といった景色を見ることができます。
石畳を歩きながら、日差しをいっぱいに浴びた紅葉を見ているだけでも、晩秋の古都を楽しめますよ。
また、御殿の庭園越しに見る五重塔も見事です。
なお、仁和寺は境内に入るのは無料ですが、仁和寺御所庭園(御殿)の拝観には拝観料800円が必要です。
高校生以下は、仁和寺御所庭園の拝観は無料です。
仁和寺は、境内の紅葉を見るだけでも十分に楽しめますが、時間に余裕があれば仁和寺御所庭園も拝観したいですね。
秋の紅葉雲海ライトアップも実施され、2024年は10月25日から12月8日までの金土日月祝日に開催されます。拝観料は大人2,800円、高校生以下無料です。11月1日、2日、15日、30日、12月1日は拝観停止となります。
金閣寺、龍安寺、仁和寺の拝観は、どこもじっくりと見ておきたいところばかりなので、1ヶ所1時間はかかります。
きぬかけの道の移動時間が30分、京都駅との市バスの往復が1時間30分とすると、所要時間は5時間ですね。
お食事ができるお店は、金閣の近くと仁和寺の中にありますし、きぬかけの道沿いにも所々に飲食店を見かけます。
昼食時間まで入れると、紅葉狩りに要する時間は6時間ほどですね。
丸1日かかりますが、秋の金閣寺、龍安寺、仁和寺は、それだけの時間をかけても拝観する価値がありますよ。