7月24日に行われた祇園祭の後祭山鉾巡行。
炎天下、四条寺町付近に山鉾巡行を観覧しに行ってきました。
北観音山に続き3番目に登場したのは役行者山(えんのぎょうじゃやま)です。
役行者山
先頭を進む赤い傘。
それに続いて、修験者が現れます。
後ろには役行者山も見えます。
ゆっくりと四条通を進んで、四条寺町近くまで役行者山がやってきました。
役行者山は、修験道の開祖である役行者が一言主神を使って葛城と大峰の間に石橋をかけたという伝説を題材にした山です。
役行者を中心に向かって右に葛城神、左に一言主神の3体を祀っています。
疫除、安産、交通安全、肩こりにご利益があるそうです。
八幡山
役行者山に続いて登場したのは八幡山です。
八幡山の御神体は金ぴかの社です。
高さ1メートルの総金箔だそうですから、かなり豪華な御神体であります。
八幡山の御神体の製作時期は天明年間(1781-1789年)ということなので、200年以上前に造られたことになります。
普段は、町内会所の庭に祀られているとのこと。
山鉾巡行の列は、時折停止することがあります。
交通渋滞が理由なのか、何なのかはわかりません。
でも、こうやって山や鉾が停止している時が、写真を撮る絶好の機会です。
多くの観覧者の方が、停止している八幡山にカメラを向けていましたよ。
四条通の歩道には屋根があるので、日差しが暑く感じたら屋根の下に入れば暑さが緩和されます。
また、多くの飲食店が建ち並んでいるので、お店のドアが開いた時には冷房の涼しい風も吹いてきます。
だから、観覧者は、どうにかこうにか暑さをしのぐことができます。
でも、山鉾巡行に参加している方たちは、ずっと日差しを浴びっぱなしなので、暑さをしのぐことができません。
巡行を終えた後は、かなり疲労がたまっていそうです。
八幡山は、山上の金ぴかの御神体にばかり目が行ってしまいますが、前懸や胴懸の装飾もきらびやかなので、しっかりとみておきたいですね。
なお、八幡山のご利益は、子供の健康祈願、夜泣き封じということです。
ちなみに烏丸御池の御所八幡宮や京都市左京区の三宅八幡宮も、夜泣き封じのご利益で有名です。
八幡山のご利益も、これらの八幡宮と関係があるのかもしれませんね。
気温が上昇し、四条寺町はさらに暑くなってきましたが、後祭の山鉾巡行はまだまだ続きます。
祇園祭2015年目次
- 祇園祭後祭山鉾巡行-橋弁慶山、北観音山・2015年
- 祇園祭後祭山鉾巡行-役行者山、八幡山・2015年
- 祇園祭後祭山鉾巡行-鈴鹿山、南観音山・2015年
- 祇園祭後祭山鉾巡行-鯉山、黒主山・2015年
- 祇園祭後祭山鉾巡行-浄妙山、大船鉾・2015年
- 祇園祭花傘巡行・2015年