芸能の神さまである天鈿女命を祀る芸能神社

京都市右京区の車折神社(くるまざきじんじゃ)の境内に芸能神社という神社があります。

その名のとおり、芸事の上達にご利益があるわけで、芸能人の方の参拝も多いです。

芸能神社が、芸事の上達にご利益があるのは、祭神として祀られている天鈿女命(あめのうずめのみこと)と関係があります。

天の岩戸隠れで活躍した天鈿女命

神話の中では、太陽神である天照大神が、素戔嗚尊(すさのおのみこと)の乱暴な振る舞いから天(あめ)の岩戸に隠れてしまい、世界は闇に包まれたとされています。

闇に包まれた世界では、悪霊たちが騒ぎ出し、たくさんの災いが起こり始めました。

このような事態を憂慮した天の世界である高天原(たかまがはら)の神々は、何とかして、天照大神を岩戸から出そうと考えます。

そこで、思いついたのが、天鈿女命を岩戸の前で踊らせることでした。

まず、岩戸の前には、祓い清められた勾玉(まがたま)と八咫鏡(やたのかがみ)を祀り、その近くには、力持ちの天手力男神(あめのたぢからおのかみ)を配置しました。

そして、天鈿女命は、髪に草で作った冠を飾り、腰蓑を付けて待機します。

ここからいよいよ天照大神を岩戸から出す作戦の決行です。

天鈿女命は、岩戸の前でひっくり返した桶の上に乗り、勢いよく踊りはじめます。

その踊りが何とも愉快だったため、周りにいた神々が大笑いし、岩戸の近くは、大盛り上がりとなりました。

この様子を岩戸の中でうかがっていた天照大神は、なぜ、闇に包まれてしまった世界で、こんなに大騒ぎしているのだろうと不思議に思います。

そして、岩戸から外の様子をのぞき、天鈿女命になぜこんなに大盛り上がりなのかと尋ねたところ、天鈿女命は、「あなたに代わる新しい神さまが現れたので、それを祝っているのです」と答えました。

2人のこのやり取りの最中、天子屋根命(あめのこやねのみこと)と布刀玉命(ふとだまのみこと)が八咫鏡を天照大神の前に置きます。

すると、不思議に思った天照大神は、岩戸から顔を出し八咫鏡を覗き込もうとしました。

と、その時、岩戸の近くに隠れていた天手力男神が、天照大神の手を取り、力いっぱいに引っ張って外に出しました。

こうして、天照大神が岩戸から出てきたことで、世界は再び明るさを取り戻しました。

天照大神を岩戸から出せたのは、天鈿女命の踊りがあったからこそなんですね。

芸能人の名前がいっぱい

天鈿女命を祀る芸能神社の玉垣には、芸能人の方の名前がたくさん書かれています。

芸能神社

芸能神社

テレビでよく見る人の名前もありますし、劇団員と思われる方の名前もあります。

近くに映画村があるためか、時代劇に出演されている大御所の方の名も見ることができますね。

芸事上達のご利益を授かるなら、芸能神社にお参りすると良いのではないでしょうか。

特に日本舞踊やダンスなどの踊りをされている方が参拝すると良さそうですね。

なお、車折神社の詳細については以下のページを参考にしてみてください。

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