12月になると、京都は観光客の方の姿が少なくなります。
少し前の紅葉の時期の賑わいが嘘のようですね。
冬になると、見るものが無くなるというのが、観光客が減る理由なのでしょう。
京都で最も観光客が多い清水寺界隈もこの時期は、人がまばらです。
ということで、その近くに建つ若宮八幡宮と安祥院にお参りしてきました。
若宮八幡宮
若宮八幡宮は、京阪電車の清水五条駅から5分ほど東に歩いた辺りに建っています。
もともと人が少ない神社ですが、この日は、参拝者は私だけといった状況でした。
でも、参拝中に観光客らしい女性グループもお参りに来たんですけどね。
若宮八幡宮は、源氏の崇敬を受けた神社で、元は下京区の六条醒ヶ井(ろくじょうさめがい)に建っていましたが、後に当地に移転しました。
ちなみに下京区にも若宮八幡が建っていますよ。
まずは本殿にお参り。
いつの間にか、本殿の近くに鏡が置かれていました。
「身も心も美しく」と書かれています。
お参りしている自分の姿が映るので、なんだか恥ずかしいですね。
本殿の左手前には、蓬莱石(ほうらいせき)が祀られています。
足利尊氏が、病気になった時、崇敬していた若宮八幡に祈願したところ、病気が治ったことから、珍宝七種を献上しました。
蓬莱石は、そのうちのひとつだそうです。
石段近くにあるのは、孝明天皇の胞衣塚(えなづか)です。
胞衣とは、へその緒のことです。
孝明天皇は明治天皇のお父さんですね。
この胞衣塚の脇には、2本の木が1本に結び付いた御神木があります。縁結びや家内安全のご利益があるそうですよ。
こちらにもしっかりとお参りしておきたいですね。
安祥院
若宮八幡宮の次に訪れたのは、安祥院です。
若宮八幡宮から東に5分ほど歩くと到着します。
清水寺に訪れたことがある方なら、見かけたことがあると思います。
安祥院は、天慶5年(942年)に乙訓郡に創建された護国院が始まりで、再興されたときに現在の名に変わりました。
現在地に移ってきたのは、江戸時代中期のことです。
安祥院で有名なのが、日限(ひぎ)り地蔵です。
日限り地蔵は、参拝者が自分で日数を決めてお参りをすると願い事が叶うと伝えられています。
今回、1日だけお参りをした私の願い事は叶うんでしょうか。
やはり、2日以上の日数を決めてお参りをしないといけないような気がします。
京都旅行の際にこの辺りで1泊される方は、2日と日数を決めて、行きと帰りの2回お参りをすると良さそうですね。
若宮八幡宮も安祥院も清水寺に行く途中に建っているので、この辺りを散策する際にお参りをしてみてはいかがでしょか。