京都市上京区の京都御苑内の北側に近衛邸跡があります。
ここには、早咲きの糸桜が植えられており、毎年3月下旬に見ごろを迎えます。
また、京都御苑から東に10分ほど歩いた辺りには、長徳寺というお寺が建っており、その入口にも早咲きのおかめ桜が植えられています。
3月29日に上記2ヶ所の桜を見に行ってきましたので、今回の記事ではその内容をお伝えします。
近衛邸跡の糸桜は咲き始め
近衛邸跡に到着してみると、糸桜は、枝が薄い赤色になっていました。
糸桜に近寄って、枝を見ると、つぼみが赤く膨らんでいるものの、咲いている花はありません。
近衛邸跡には、糸桜が何本も植えられているので、敷地の入口から順番に1本ずつ花の咲き具合をチェックすることに。
しかし、どの糸桜もつぼみが赤く膨らんでいるだけで、なかなか花が咲いているものを見つけられません。
例年なら、春分の日くらいに見ごろを迎える糸桜ですが、2012年は1週間以上開花が遅れているようです。
来る日が早すぎたかなと思いながら、1番背の高い糸桜の近くへ。
すると、木の上の方に花が咲いていました。
まだ、つぼみが目立ちますが、薄いピンク色の小さな花がたくさん枝についていました。
咲き具合は、まだ2分咲き程度でしたが、糸桜の花を見ることができたので良しとしましょう。
3月29日の状況から予想すると、近衛邸跡の糸桜は4月5日頃に見ごろを迎えそうです。
2012年は、4月4日から8日まで京都御所の一般公開が行われるので、この時に近衛邸跡に訪れると良さそうですよ。
長徳寺のおかめ桜は満開
近衛邸跡の糸桜を見た後は、長徳寺へ。
長徳寺は、鴨川の東の京阪出町柳駅近くに建っています。
おかめ桜は、長徳寺の入口に1本だけ植えられています。
すでに満開になっており、道行く人が、門の前で立ち止まって、ピンク色に染まったおかめ桜を眺めていました。
おかめ桜は、イギリスの桜研究家のイングラムが寒彼桜と豆桜を交配して作出した桜です。
花はやや小さめですが、枝にびっしりと咲くので、とてもボリュームがあります。
鮮やかなピンク色の花は、青空と似合いますね。
長徳寺のおかめ桜は、3月29日がちょうど見ごろだったので、これ以降は少しずつ花が散っていくでしょう。