初夏にだけ公開される得浄明院の戒壇めぐりと一初観賞会

京都市東山区の知恩院の西に得浄明院(とくじょうみょういん)というお寺が建っています。

得浄明院は、通常非公開なのですが、毎年ゴールデンウィーク頃になると「戒壇めぐりと一初(いちはつ)観賞会」が行われ、参拝することができます。

戒壇めぐり

得浄明院の門の前には、「戒壇めぐりといちはつ観賞会」の看板が立っています。

得浄明院の門

得浄明院の門

この門をくぐり、さらに100メートルほど進むと境内の入り口に到着します。

拝観料は500円。

まずは、本堂に入ってお参りです。

本堂

本堂

お参りをした後は、お寺の方から説明を受けます。

得浄明院は、信州善光寺の別院であり、本堂には阿弥陀如来が祀られていることなどをお話してくれます。

そして、戒壇めぐりの説明を受けて、本堂の下へと向かいます。

本堂の下は真っ暗な空間で、右手を壁に付けて進んでいくと、阿弥陀如来の真下に到着します。

そこには、壁に鍵があり、その鍵を触ると阿弥陀如来のご利益を授かることができるそうです。

本堂の下は、本当に真っ暗で、全く何も見えません。

鍵は、見ることはできませんが、触った感じだと、蔵の扉に付いているような錠前のような形をしていました。

これで私も阿弥陀如来のご利益を授かることができました。

一初は種類が豊富

戒壇めぐりを終えた後は庭園へ。

得浄明院の庭園には、約200本の一初が植えられています。

一初とは、アヤメ科の植物で、花菖蒲やカキツバタのような花を咲かせます。

花菖蒲もカキツバタもアヤメ科の植物で、これらは湿地帯に生えるのですが、一初は土に生えます。

また、一初という名は、アヤメの中で最も早く花が咲くことが由来です。

本堂前の一初

本堂前の一初

本堂前には、紫色の花を付けた一初が植えられています。

アヤメと言えば、やはり紫色の花ですよね。

紫色の花

紫色の花

本堂前の一初の中には、背の高い花も咲いていました。

背の高い花

背の高い花

この花はゴーイングマイウェイというアヤメです。

庭園には、他にも珍しい色の花を咲かせるアヤメが何種類も植えられています。

そういった珍しいものは、本堂の東側で見ることができます。

本堂の東側の一初

本堂の東側の一初

黄色と茶色の花を咲かせたもの。

黄色と茶色の花

黄色と茶色の花

上の方が真っ白で、下の方が濃い紫色の花。

白色と紫色の花

白色と紫色の花

金色の花もありました。

マンゴーのような色をしていますね。

金色の花

金色の花

白色が主体で、花弁の縁が薄紫色の花。

落ち着きのある色ですね。

白色と薄紫色の花

白色と薄紫色の花

他にも何色なのか表現するのが難しい花や真っ白の花など、多くの種類の花が咲いていました。

ただ、本数は200本ほどと少なめなので、群生している一初を観賞することはできませんでした。

また、初夏の京都は、平安神宮の花菖蒲大田神社のカキツバタも有名ですので、アヤメ科の植物に興味がある方は訪れると良いのではないでしょうか。

なお、得浄明院の詳細については以下のページを参考にしてみてください。

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