祇園祭後祭山鉾建て・2016年

7月17日に祇園祭の前祭(さきまつり)山鉾巡行が催されました。

以前は、山鉾巡行は17日だけだったのですが、2014年から後祭が復活し24日にも山鉾巡行が行われます。

そのため、前祭の山鉾巡行が終わった後は、後祭に登場する山や鉾の組み立てが始まります。

7月19日。

新町通で行われている北観音山、南観音山、大船鉾(おおふねほこ)の山鉾建てを見に行ってきました。

北観音山

烏丸通から六角通に入り西に少し歩いてから新町通を南下すると、北観音山が組立中でした。

たくさんの人が作業中であります。

北観音山

北観音山

今はまだ骨組みだけですが、完成すると豪華絢爛な姿になります。

上り観音山とも呼ばれている北観音山は、後ろの見送の横から大きな柳の枝をさしているのが特徴的です。

北観音山を建てているところをしばらく見ていると、1台のトラックがブロロローとやってきました。

背中に積んでいるのは、大きな松の木。

トラックに積まれた松

トラックに積まれた松

この松の木は、北観音山の頭に設置するためのものでしょう。

作業が着々と進んでいるようです。

南観音山

北観音山の南では、南観音山の骨組みがありました。

南観音山

南観音山

こちらは誰も作業をしていません。

休憩中なのでしょうか。

南観音山は、下り観音山とも呼ばれています。

北観音山とよく似た形をしているので、まちがえる人も多いことでしょう。

私も、どっちがどっちなのかよくわかっていません。

大船鉾

新町通をさらに南下し、四条通を横切ります。

そして、大船鉾が組み立てられている現場にやってきました。

下の写真は、大船鉾の後ろ姿です。

大船鉾の後ろ姿

大船鉾の後ろ姿

まだ骨組みだけですが、船の形をしているのがよくわかります。

こちらは正面から見た写真です。

大船鉾の正面

大船鉾の正面

大船鉾は、神功皇后の朝鮮出兵伝説にちなんだ鉾で、後祭の巡行では最終を飾ります。

元治元年(1864年)の蛤御門(はまぐりごもん)の変で焼失したのですが、2014年に150年ぶりに復活しました。

巡行している姿は、まるで大海原を進んでいるようですよ。

山鉾建てが行われている付近は、自動車の乗り入れが禁止されています。

また、馬にまたがって通行することもできません。

車馬下乗事

車馬下乗事

さすがに現代で馬に乗って見物に来る人はいないでしょうが、明治時代には馬車に乗って見物に来ていた人がいたかもしれませんね。

この立札は、その頃の名残なのでしょうか。

後祭の山鉾巡行は10基だけなので、比較的短時間で観覧できます。

なので、長時間の見物が苦手な方は前祭よりも後祭の山鉾巡行を見に行くのがおすすめですよ。

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