11月中旬に京都市左京区の南禅寺に紅葉を見に行った後、近くの最勝院に参拝しました。
南禅寺には人が多いですが、最勝院に足を延ばす人は少なめ。
水路閣をくぐってすぐの場所にあり、カエデが多く植わっていることから、晩秋は紅葉も楽しめるのですが、11月でも参拝者が大幅に増えることはありません。
青葉が目立つ参道
最勝院には、地下鉄の蹴上駅から北東に約10分歩くと到着します。
水路閣をくぐり、左の緩い坂を50メートルほど歩けば、最勝院の参道に上がる石段が現れます。
その石段の左右には、コケが生えており、山に囲まれ日当たりが悪いためか、いつもしっとりとして見えますね。

入り口
この付近は、カエデも多く植わっていますが、まだ青葉が目立つ状況。
毎年、他より紅葉するのが遅いので、11月中旬だと、こんなものでしょう。
石段を上り参道へ。
参道の中ほどに来ると薄暗い入口から一変、日が射し、眩しさを覚えます。
見上げれば、山の斜面に様々な色付きの木々。
その上には、かすかに青空が透けた白雲が浮かび、秋が終わりに近づいているのを感じさせます。

参道から見る山
山門の手前に植わっているカエデは、紅葉が見ごろを迎えていました。

山門と紅葉
このカエデだけは、いつも他より一足早く色づき、今年も一番乗りで全身を赤色に染め上げていましたよ。
境内の紅葉は見ごろ前
山門をくぐります。
石畳がまっすぐ本堂に続き、参道の左右には2基の灯籠。

本堂
地面にはコケが敷かれ、常緑樹の松が数本植わっていることから、1年を通して緑が目立ちますが、周囲の木々が赤色や黄色に色づき、少しばかり景色に変化を持たせていました。
しみじみとした趣であります。
それでは、本堂にお参りをしましょう。
勝運の神さまと崇められる駒道智大僧正を祀っていますから、近々、競技に参加する方は必勝を祈願しておきたいですね。
境内から北の山を見上げます。

山の紅葉
お堂の屋根に隠れている部分もありますが、山の斜面は、赤色、オレンジ色、黄色と木々が思い思いの色に衣替えした姿を披露し、参拝者の目を楽しませてくれます。
こちらは、縁結びの松。

縁結びの松
サルスベリとカエデが合体した珍しい松です。
この松はその名のとおり良縁を授けてくれるとのことで、足元に仲睦まじいタヌキ夫妻の置物が添えられているところにお寺の方の遊び心が垣間見られますね。
境内の南側に建つ手水舎の奥には、オレンジ色が優勢のカエデが見えます。

手水舎と紅葉
この日、参道のカエデ以外で最も色づいていたのがこのカエデでした。
周囲を山に囲まれ日が射しにくいためか、最勝院の紅葉は真っ赤になるものが少なく、黄色やオレンジ色になるものをよく目にします。
本堂の裏側にもカエデが数本植わっており、その紅葉を見に行こうとしたのですが立ち入り禁止となっていました。
最勝院の紅葉は、本堂裏が最もきれいなのに残念。
仕方がないので、いったん境内から出て、塀越しに本堂裏の紅葉を眺めることに。

本堂の南側の紅葉
ここからでは、本堂の屋根の奥にかすかに赤色の紅葉が見えるだけですね。
手前の紅葉は、もの悲しい薄茶色。
再び境内に入り、南西角へ。
ここから境内全体の紅葉を見渡します。

境内の紅葉
カエデは、上の方が赤くなっているだけで、葉の3分の2くらいが緑色。
これから赤くなっていくでしょうが、12月に入っても紅葉せず落ちる葉もありそうです。
最後にもう一度、境内と山の斜面の紅葉を眺めて最勝院を後にしました。

晩秋の山
最勝院の紅葉は、11月中旬で色づき始めたばかりでした。
見ごろを迎えるのは、11月26日以降になりそうです。
12月に入ってからの方がきれいな紅葉を見られるかもしれませんね。
この後は、金戒光明寺に紅葉を見に行きます。
なお、最勝院の詳細については以下のページを参考にしてみてください。