知恩院に色づき始めた紅葉を見に行った・2025年

11月中旬に京都市東山区の安養寺に紅葉を見に行った後、北隣に建つ知恩院に参拝しました。

浄土宗四ヵ本山の一つに数えられる知恩院は、本山にふさわしく広大な境内を持ち、そのいたるところで紅葉を見られます。

それでも、晩秋に大混雑しないのがありがたいお寺です。

枝の先からじわじわ紅葉

知恩院には、地下鉄の東山駅から南東に約8分歩くと到着します。

京阪電車からだと祇園四条駅から北東に徒歩約8分です。

今回は、安養寺から知恩院に入ったので、南東角から境内を歩き始めることに。

大鐘楼の周辺のカエデはほとんど青葉。

そこから寶佛殿の裏側へと下りる石段脇も、まったく紅葉していません。

この辺りは、毎年、色付くのが遅く、11月末にならないと赤くなってこないのでこんなものでしょう。

石段を下りた右手の池は、ハスの葉で覆われ、まだ夏の名残りが見られます。

でも、ハスの葉は、茶色くなっているものが多く、夏が遠くに過ぎ去ったことを実感します。

池と納骨堂

池と納骨堂

池のほとりのカエデは、ほんのりと赤くなっているだけ。

このような状態のカエデは、遠目からだと木に泥がはねたように見え、お世辞にも美しいとは言えませんね。

池の先の石段上に建つ納骨堂からカエデ越しに御影堂(みえいどう)を眺めます。

紅葉と御影堂

紅葉と御影堂

見下ろしたカエデは、上の方から紅葉が進んでいるのがわかります。

部分的に透明感のある赤色になったモミジが見られますが、紅葉が見ごろに入るにはまだ時間がかかりそうな感じです。

御影堂の東側の参道を歩き、智慧乃道へ。

現在、勢至堂が工事中のため、智慧乃道の真ん中より北側に塀が設けられています。

それでも、塀をまたぐようにカエデの枝が智慧乃道に反り出しており、枝先の紅葉を見ることができました。

智慧乃道の紅葉

智慧乃道の紅葉

池の近くで見たカエデより紅葉が進んでいますね。

智慧乃道を上りきり、門をくぐります。

門付近の石段を見上げると、お堂の近くのカエデが3割ほど紅葉していました。

見上げる紅葉

見上げる紅葉

緑色や黄色が混ざり、秋が深まっていく過程を見せているかのようなモミジですな。

石段を上り法然上人の御廟にお参り。

御廟の拝殿からは、カエデの上の方の枝を間近で見られます。

御廟から見る紅葉

御廟から見る紅葉

部分的に赤くなっているモミジはくすみがなく、このまま紅葉が進めば全体が透明感のある赤色になりそうですよ。

御影堂裏の紅葉が見ごろ

智慧乃道を下り、御影堂の裏側にやって来ました。

いつの間にか、御影堂と集会堂(しゅうえどう)の間に背が低いカエデが数本植えられており、どれも紅葉が見ごろを迎えていました。

背が低いカエデ

背が低いカエデ

いったい、いつ植えたんでしょうか。

日当たりが良い場所に植わっているため、ほとんどの葉が真っ赤。

特に日射しを浴びると、屋根瓦を背にしているためか、モミジの赤色が際立ちます。

青空と屋根瓦と紅葉

青空と屋根瓦と紅葉

この日は、まだ紅葉の見ごろに早く、あまり満足のいく紅葉狩りではなかったのですが、知恩院に来てようやく見ごたえのあるモミジに出会えました。

日射しがあまり当たらない枝の葉はオレンジ色ですが、かすかに照らされたモミジは金色に輝いているように見えましたよ。

紅葉と渡り廊下

紅葉と渡り廊下

まだまだ背が低いカエデですが、10年くらい経つと大きく育ち、御影堂と集会堂を結ぶ渡り廊下から眺める紅葉が名物になりそうですね。

帰りは北門から出ます。

石段を下り、黒門の前にやって来ました。

黒門付近

黒門付近

この辺りのカエデも、大鐘楼付近と同じくほとんど紅葉していませんでした。

黒門から出て、南に歩き三門の前へ。

ここから知恩院道を西に100メートルほど歩き振り返ります。

紅葉と三門

紅葉と三門

全身真っ赤になった街路樹越しに眺める三門も見事ですから、しっかり見ておきましょう。

街路樹はカエデではありませんが、毎年、きれいな赤色に染まり美しい姿になりますよ。

11月中旬の知恩院は、まだ紅葉し始めたばかりでした。

紅葉が見ごろを迎えるのは、11月21日頃ではないでしょうか。

大鐘楼と黒門付近のカエデは、11月末以降に紅葉しそうですよ。

なお、知恩院の詳細については以下のページを参考にしてみてください。

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