3月下旬に京都市左京区の南禅寺に桜を見に行った後、桜花苑を訪れました。
桜花苑は、その名のとおり桜がたくさん植えられているのですが、すべてが陽光桜(ようこうざくら)です。
陽光桜は、ピンク色が濃い花を咲かせるので、春は、どこに植えられていても目立ちますね。
ソメイヨシノより、やや早く見ごろを迎える陽光桜は、3月中に見ておきたいです。
見ごろを迎えた陽光桜がいっぱい
市バス停「東天王町」から東に約10分歩くと、哲学の道の南端の若王子橋(にゃくおうじばし)に到着します。
若王子橋の近くには熊野若王子神社が建ち、その背後の丘の上に桜花苑があります。
熊野若王子神社の東側に細い石段があり、ここが桜花苑の入り口となっています。
石段を上っていくと、2本の陽光桜がピンク色の花をたくさん咲かせ見ごろを迎えていました。
左に向きを変えると、さらに多くの陽光桜が植えられており、どれも満開の美しい姿を見せてくれています。
陽光桜は、高岡正明さんが、戦病死した教え子たちの鎮魂のために作出した桜です。
ここ桜花苑は、平成10年(1998年)4月に全国の有志110人が植樹し完成したものです。
丘の上と目立たない場所にあるため、桜花苑を知っている人は少なく、春でも訪れる人は多くありません。
この日もお花見に訪れていたのは数人だけで、ほぼ貸し切り状態でした。
満開になった陽光桜が密集し、まるで頭上にピンク色の雲が浮かんでいるようであります。
私が桜花苑にいある間は曇り空でしたが、陽光桜のピンク色が、とてもまぶしく感じましたよ。
桜花苑の奥には、東屋もあるので休憩もできます。
東屋から見る桜花苑。
桜とはちょっと距離があるので、あまり華やかではありませんね。
それでも、座りながら見る満開の陽光桜は格別です。
幹の近くに咲いている桜の花。
桜花苑は、斜面が多いので、足を滑らさないように注意しながら桜を観賞しなければなりません。
斜面から見上げる満開の陽光桜も見事です。
無人に近い状態で、きれいに咲いた陽光桜を見られ、満足のお花見でした。
桜花苑から出ます。
熊野若王子神社にも、ソメイヨシノが植えられているのですが、まだ3分咲き程度でした。
桜花苑の陽光桜は、3月中は満開を保っていそうです。
4月3日までは、見ごろを維持しているのではないでしょうか。
この後は、桜を見ながら哲学の道を歩きます。