2011年の春は、ソメイヨシノの開花は例年並みの3月3828日でしたが、早咲きの桜の開花が遅く、普段よりもお花見の開始が遅れた方も多かったことでしょう。
私も見頃よりもかなり早く桜を観に行って、ほとんどつぼみだけということが何度もありました。
それでも、2011年の春は、晴れの日が多かったので、いつもよりも多くの桜の名所に訪れることができましたね。
今回の記事では、2011年に訪れた桜の名所をまとめておきます。
お花見の開始は3月28日
2011年の最初のお花見は、3月28日でした。
この日、京都御苑、西陣、長徳寺に桜を観に行きました。
京都御苑
京都御苑の北側にある近衛邸跡の糸桜は、まだ開花していないものが多く、咲いているものでも五分咲き程度でした。
まだ肌寒く感じる気候だったので、梅が散らずに残っており、梅と桃と桜を観賞することができました。
西陣
京都御苑の次に向かったのは、西陣の桜の名所です。
この日は、ほとんどの桜がつぼみばかりで、無駄足でした。
それでも、少しずつ見頃に近付いている妙蓮寺の御会式桜(おえしきさくら)を観ることができたので良しとしましょう。
長徳寺
この日、最後に訪れたのは、京阪出町柳駅付近の長徳寺でした。
門前のおかめ桜が鮮やかなピンク色の花を咲かせており、春の訪れを実感することができましたね。
3月30日は大山崎町へ
3月30日は、大山崎町の天王山に訪れました。
与杼神社
大山崎町に行く前に伏見区の与杼神社と淀城跡に立ち寄ることに。
この日は、すでに与杼神社の自転車置き場付近の桜が満開に近い状態でしたね。
大山崎町
大山崎町では、離宮八幡宮と大山崎山荘美術館の枝垂れ桜が、まずまず見頃となっていましたが、それ以外の桜の名所は、ほとんどがつぼみといった状況。
この日の桜の開花状況から、しばらくの間、桜を観に行くのをいったん中止しました。
4月は4日からお花見を再開
お花見の再開は、4月4日から。
訪れたのは、平野神社、千本今出川付近の桜の名所、祇園白川です。
平野神社
平野神社では、早咲きの枝垂れ桜が見頃を迎えていました。
珍種の魁桜もやや盛りは過ぎた感じでしたが、良い具合に花を咲かせていましたね。
千本今出川付近
平野神社の次に訪れたのは、千本今出川付近の千本釈迦堂、千本ゑんま堂、上品蓮台寺(じょうぼんれんだいじ)です。
千本釈迦堂の阿亀桜(おかめさくら)は満開でしたが、他の2ヶ所はまだまだ見頃が咲きと行った感じでした。
祇園白川
祇園白川に訪れたのは夕方近くでした。
川端通近くの桜も良い感じで花を付けており、かにかくに碑付近の枝垂れ桜もほぼ満開。
鷺が枝垂れ桜にとまっている貴重な景色を観れたのもこの日でしたね。
4月5日
4月5日は、醍醐寺と勧修寺(かじゅうじ)へ。
醍醐寺
醍醐寺は、枝垂れ桜が満開でした。
特に三宝院の茶席の桜が見事で、しばらくの間、動きが止まるほど、その華やかさに心を奪われてしまいました。
勧修寺
醍醐寺の後は、地下鉄醍醐駅の1駅北にある小野駅から徒歩5分ほどの勧修寺へ。
観音堂の周りの桜が見頃で、良い時期に訪れることができたことに満足しました。
4月6日は京都御所一般公開初日
4月6日は、春の京都御所一般公開の初日。
六角堂、京都御所、上賀茂神社の順に桜を観に行きました。
六角堂
六角堂では、境内の御幸桜が満開に近い状態で、たっぷりと花を咲かせていました。
桜の傘の下の十六羅漢も印象的でしたね。
京都御所
京都御所は、紫宸殿の前に植えられている左近の桜が、ほとんど咲いておらず、がっかりでした。
ところが、出口付近の枝垂れ桜はほぼ満開で、拝観の最後に十分に桜を満喫することができましたね。
上賀茂神社
4月6日の最後に訪れた上賀茂神社は、御所桜が満開でしたが、斎王桜などその他の桜はまだつぼみの状態でした。
4月7日は東山の桜の名所へ
4日連続のお花見となった4月7日は、東山の桜の名所である清水寺と知恩院へ。
清水寺に行く途中の桜の名所
京阪電車の清水五条駅から清水寺へと向かう途中、大谷本廟、本寿寺、妙見堂に寄り道。
どこも桜が満開に近い状態でしたが、あまり訪れる方が多くなかったので、のんびりとお花見できました。
清水寺
この日の清水寺の桜は、五分咲きから七分咲き程度。
最も美しく見えたのは、三重塔の下に植えられていた桜です。
青空を背景に三重塔を見上げるように桜を観賞するのがおすすめ。
三年坂から円山公園へ
清水寺から知恩院に向かう途中、三年坂、霊山観音(りょうぜんかんのん)、円山公園の桜を歩きながら観賞。
円山公園の枝垂れ桜の上を飛ぶ鳩の群れを見て、思わず、某製薬会社のCMソングが頭の中を流れました。
知恩院
午後3時頃に知恩院に到着。
4時30分に閉門なので、急いで桜を観賞することに。
最も美しかったのは、友禅苑に植えられている「美幸」という名の枝垂れ桜でした。
美幸越しに見る三門も見事。
4月9日は石清水八幡宮へ
4月9日の夕暮れ時に八幡市の石清水八幡宮(いわしみずはちまんぐう)に訪れました。
この神社は山上駐車場と麓の太鼓橋付近にたくさんの桜が植えられており、訪れた時は見頃を迎えていました。
西日に照らされた桜も趣がありますね。
4月11日
2011年の桜も後半に入った4月11日は、嵯峨野の大覚寺と佐野桜畑へ。
大覚寺と大沢池
大覚寺の隣にある大沢池(おおさわのいけ)のソメイヨシノは、風が吹くと花弁が散るような状態でしたが、見頃を保っていました。
大覚寺境内の紅枝垂れ桜も満開で、まずまず良い時期に拝観することができました。
佐野桜畑
大覚寺の次は、桜守の佐野藤右衛門氏の自宅の佐野桜畑へ。
ここには、珍しい種類の桜が何本も植えられており、ちょっと変わったお花見ができました。
個人宅なので、訪れる時はマナーを守ってください。
4月12日
4月12日は、平安神宮、渉成園、六孫王神社の桜を観賞。
平安神宮
平安神宮では、南神苑と東神苑の八重紅枝垂れ桜が見頃を迎えており、とんでもなくたくさんの観光客の方が訪れていました。
青い空と紅色の枝垂れ桜を映し出す池を見ていると心が吸い込まれそうになりますね。
渉成園
平安神宮の次は、京阪電車に乗って七条駅へ。
ここから10分ほど西に歩いた辺りに渉成園があります。
庭園内は、傍花閣付近にたくさんの桜が植えられていますが、この日は葉桜となっていたものもあり、見頃をやや過ぎていました。
六孫王神社
この日最後に訪れたのは、京都駅の西に建つ六孫王神社です。
六孫王神社は、桜の名所として知られているのですが、境内で桜を観賞している方は意外と少なめでした。
境内を歩いていると体が桜に包みこまれているように感じます。
4月13日は伏見の桜の名所へ
4月13日は、伏見区の墨染寺(ぼくせんじ)と城南宮に桜を観に行きました。
墨染寺
墨染寺は、4月も中旬に入ったというのにソメイヨシノが満開の状態。
名物の墨染桜(すみぞめざくら)は、やや見頃を過ぎていました。
城南宮
城南宮は、桃山の庭に植えられた4本の里桜が見頃を迎えていました。
春の山のピンク色のアカネミツバツツジも春らしくて爽やかでしたね。
4月18日
ソメイヨシノもほぼ終わってしまった4月18日は、遅咲きの桜を観に雨宝院と平野神社へ。
雨宝院
雨宝院の狭い境内では、観音桜、歓喜桜、松月桜が満開の状態。
緑色の花を咲かせる御衣黄(ぎょいこう)は、まだ咲き始めでした。
平野神社
雨宝院の次は、この年2度目の平野神社へ。
早咲きの桜は、完全に終わっていましたが、遅咲きの桜もたくさん咲き始め、境内は桜色を保っていました。
この日、一際目立っていたのが、本殿の左側に植えられている白雲桜。
真っ白な花は、その名のとおり、空に浮かぶ雲のようでした。
おまけ
最後はおまけです。
どうしても適切な時期に紹介することができなかった桜を以下の記事にまとめてあります。
こちらもぜひご覧になってください。
他ブログで紹介された桜
以上、紹介してきたのは、私が訪れた桜の名所です。
残念ながら時間の都合などにより、訪れたかったのですが、どうしても訪れることができなかったところをレポートしている他のブロガーさんの記事を紹介しておきます。
原谷苑
原谷苑は、京都市北区にある桜の名所です。
「京都写真(Kyoto Photo)」さんの以下の記事で、桜の雲海の写真が掲載されています。この景色を実際に見たいですね。
仁和寺
きぬかけの道の西に建つ仁和寺(にんなじ)には、遅咲きの御室桜(おむろざくら)がたくさん植えられています。
私も過去に訪れたことがありますが、五重塔を背景に見る御室桜は風情がありますね。
その写真が掲載されているのが、「ふぉっとする京都」さんの以下の記事です。
御室桜と五重塔/仁和寺2014年7月2日追記:先ブログは閉鎖しています。
蹴上浄水場
南禅寺の近くにある蹴上浄水場は、春になるとたくさんの観光客の方で賑わう桜の名所です。
私も毎年この辺りに桜を観に行っていたのですが、2011年は今まで行ったことない桜の名所を中心に訪れたことから、パスしました。
蹴上浄水場の桜の写真が、「京都を歩くアルバム」さんの下記記事にたくさん掲載されています。やはり、インクラインの桜は味がありますね。
それでは、また来年の桜を楽しみに1年間がんばっていきましょう。