2月下旬。
京都市中京区の瑞泉寺に参拝しました。
瑞泉寺の境内には、椿と梅が植えられており、毎年、早春にきれいな花を咲かせます。
普段はあまり訪れることのないお寺なのですが、毎年2月の終わりから3月の始めにかけて椿や梅を見るために参拝していますね。
椿は見ごろ、梅は咲き始め
瑞泉寺には、地下鉄の三条京阪駅、または京阪電車の三条駅から西に5分ほど歩くと到着します。
三条通と木屋町通が交差する南側ですね。
山門をくぐって境内に入ります。
休憩所の近くに植えられている紅梅はまだ咲き始めたばかりで、つぼみが目立つ状態でした。
足元に目をやれば、赤色の椿が咲いていました。
八重咲きの椿は、花全体にボリュームがありますね。
絞りが入った薄いピンク色の椿もかわいらしいです。
それでは本堂にお参りをしましょう。
瑞泉寺の名は、豊臣秀吉の甥の秀次の法名である瑞泉寺殿高厳に由来します。
山号は慈舟山といい、賀茂川や高瀬川を荷物を積んで行き来した高瀬舟にちなんだものとされています。
創建したのは、高瀬川を開削した角倉了以で、その時に豊臣秀次一族が処刑された場所に建てられた殺生塚が荒れていたのに気づき、供養のために建立しました。
本堂の前に植えられている白梅も、ちらほらと咲いている程度でした。
宝篋印塔の前の紅梅は比較的咲いていたものの、まだ咲き始めです。
どの梅も全体的に咲き始めたばかりで、見ごろは3月上旬になりそうです。
本堂の向かい側に建つ地蔵堂。
中に祀られている地蔵菩薩像は、秀次一族の処刑の際、四条・大雲院の僧の貞安上人が刑場の隅に木造を運び込み、次々と打たれる子女たちに引導を授け続けたと伝わるお地蔵さまです。
極楽浄土へ死者を導く引導地蔵尊として今もなお崇敬されているそうです。
また堂内の左右の脇壇に人形が安置されているのですが、これは、昭和16年(1941年)に松下幸之助らの財団法人「豊公会」が、秀次一族没後350年を記念して、作ったものです。
他に地蔵堂の改修、妻子・家臣などの四十九霊供養の五輪石塔の奉立など、瑞泉寺の整備に尽力しました。
ジンチョウゲも咲き始めていました。
もう少しすると、中心の花が丸まるとした姿になりますよ。
こちらの椿は、加茂本阿弥という品種です。
まだつぼみがたくさん残っていたので、これからもっと華やかになりそうです。
2月下旬の瑞泉寺は、椿はたくさん咲いていたものの、梅は咲き始めでした。
3月上旬から中旬にお参りすると、きれいに咲いた梅と椿を一緒に見られそうですね。
この後は、下御霊神社に梅を見に行きます。
なお、瑞泉寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。