3月中旬に京都市中京区の瑞泉寺に参拝しました。
瑞泉寺の境内には梅が植えられています。
2月下旬に瑞泉寺の前を通りかかった時、山門の外から境内を覘くと、まだ梅の花は咲いていませんでした。
遅咲きの梅でも、さすがに3月も半ばとなれば開花しているだろうと思い、瑞泉寺の山門をくぐりました。
満開の紅梅とメジロ
瑞泉寺には、地下鉄の三条京阪駅、または京阪電車の三条駅から西に徒歩約5分で到着します。
木屋町三条の交差点から少し南に瑞泉寺の山門が建っています。
山門をくぐると、正面に紅梅が植えられており、予想したとおり満開になっていました。
枝に沿うように八重の花がびっしりと咲いています。
紅梅を見上げると上の方の枝にメジロがやってきていました。
今年、メジロを見るのはこれが最初ですね。
それでは、本堂にお参りをしましょう。
本堂に祀られているのは、阿弥陀さまです。
本堂前にも、白梅と紅梅が植えられているのですが、どちらもほぼ見ごろを終えていました。
椿が咲く境内
瑞泉寺では、椿も咲いていましたよ。
境内の中央付近には、五色八重散り椿が植えられており、ほぼ見ごろとなっていました。
五色八重散り椿は、赤色や白色など、様々な色の花を咲かせる椿です。
瑞泉寺の五色八重散り椿は、絞りが入った花が多く咲いていましたよ。
通常の椿は、花が丸ごと落花しますが、五色八重散り椿は桜のように花弁がひらひらと散るのも特徴的です。
なので、散り際に見るのもおすすめなのです。
ちなみに五色八重散り椿は、京都市内だと、北野天満宮の近くに建つ地蔵院が有名ですね。
こちらの真っ赤な椿は、瑞紅です。
中心が黄色で、外側が白色の椿は、加茂本阿弥。
玉の浦も咲いていましたよ。
瑞泉寺の境内は、それほど広くありませんが、梅、椿、ボケがきれいに咲き、春を感じることができました。
地面に旧山門の瓦が置かれていました。
どの瓦も、中心の菊花紋がセメントで潰されています。
明治元年(1868年)に神仏分離令が公布されると、日本国内では廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)により多くのお寺が被害を受けました。
そこで、当時の瑞泉寺では、天皇家にはばかって、瓦の菊花紋を自主的に消したのではないかと伝えられています。
梅や椿を観賞し、本堂にもお参りを済ませたので、そろそろ瑞泉寺から出ましょう。
瑞泉寺の前には、高瀬川が流れており、そのほとりでは多くの桜が咲きます。
高瀬川にお花見に訪れた際は、瑞泉寺の五色八重散り椿も、ぜひご覧になってください。
なお、瑞泉寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。