1月中旬に京都市上京区の清浄華院(しょうじょうけいん)に参拝した後、近くに建つ梨木神社(なしのきじんじゃ)にも参拝しました。
梨木神社は、萩の宮と呼ばれる萩の名所で、9月には参道や境内に多くの萩の花が咲きます。
他にも、11月末から12月初旬にはきれいな紅葉も見ることができますね。
冬の梨木神社は、萩も咲いていなければカエデの葉も散っていますが、近くを通りかかったので立ち寄っていくことにしました。
冬の寂しい境内
梨木神社は、地下鉄今出川駅から南東に徒歩約7分の場所に建っています。
京阪電車だと出町柳駅から西に徒歩約10分です。
梨木神社の鳥居の近くにやって来ると、赤色のサザンカの花が咲いていました。
冬に咲く花は少ないので、サザンカが咲いていると、とても目立ちますね。
鳥居をくぐり参道へ。
参道の両脇の萩がなくなり、見晴らしがよくなっています。
こちらは、水みくじです。
名水の染井に浸すと文字が浮き上がってきますよ。
水みくじは200円です。
参道をまっすぐ進むと、ご神木の愛の木があります。
太い幹を見ると樹齢はかなり長そうですが、どのくらいなのかは知りません。
神門の近くのカエデは、枝だけとなっています。
春から秋は、カエデがいっぱい葉を付けているので、神門が見づらくなるのですが、冬は全体を見ることができます。
神門をくぐると拝殿が建っています。
拝殿の周りは、萩が生い茂っていたのですが、今は何もなかったかのようにすっきりとしています。
拝殿の奥に建つのは本殿です。
梨木神社は、幕末の公卿の三条実萬(さんじょうさねつむ)とその子の三条実美を祀っています。
三条実萬は、今天神と称せられるほどの才色兼備で、光格、仁孝、孝明の3天皇に仕え、王政復古の大義を唱えて明治維新の原動力になりました。
明治2年(1869年)に明治天皇から忠成公の謚(おくりな)を賜り、同18年に旧邸の梨木町の地名にちなみ梨木神社が創建され、祭神として祀られました。
三条実美は、文久3年(1863年)の八月十八日の政変で京都から追放されましたが、明治新政府では右大臣、太政大臣、内大臣などを歴任し、大正4年(1915年)の大正天皇即位式にあたり梨木神社に合祀されました。
それでは、本殿にお参りをしましょう。
境内の西側には、フジバカマが植えられていましたが、それも萩と同じように刈り取られていました。
上の写真の右に写っているのは、天壌無窮の石碑で、三条実萬が軸に書いて日夜皇室の弥栄を祈念していたものを石碑に刻んだと伝えられています。
境内の東側には、横に伸びた松の木があります。
このまま伸び続ければ、境内を1周するのでしょうか。
さすがにそこまでは伸びないと思いますけどね。
神門から参道に出ると、染井があります。
染井は、100円で5リットルまで汲むことができます。
私も、以前に汲ませてもらいましたが、雑味のないすっきりとした水でしたよ。
冬の梨木神社は、人も少なく寂しい感じでしたが、そのおかげで静かにお参りできました。
この後は、隣の京都御苑を散策します。
なお、梨木神社の詳細については以下のページを参考にしてみてください。