10月12日に寺町通沿いの藤袴祭を見に行った時、京都市上京区の護浄院に参拝しました。
護浄院は、清荒神とも呼ばれるお寺で、藤袴祭の会場となっています。
今回の参拝は、フジバカマを見ることが目的であります。
フジバカマと萩
護浄院の最寄り駅は、京阪電車の神宮丸太町駅です。
駅からは北西に徒歩約10分ですね。
北向きに建つ護浄院の山門の前にやって来ました。
山門をくぐり境内に入ります。
境内の中央やや西に石造りの鳥居が建ち、その奥に清荒神が祀られています。
鳥居の下には、フジバカマの鉢がいくつか並んでいました。
京都原生種のフジバカマは、花の色が薄いのが特徴的です。
ススキの穂と同じような色をしており、秋の七草らしさを感じます。
護浄院に並んでいるフジバカマは少な目でしたが、原生種のフジバカマを見る機会は多くありませんから貴重な風景であります。
それでは、清荒神にお参りをしましょう。
お寺の説明書によると、本尊である三宝大荒神像は、悪魔降伏の尊体であり崇りやすい性格を持つ一方、信仰する者は助け悪人は罰するという神で、竈、火、牛馬の守神として、また火難除、災難除にたいへんご利益があるとされています。
7つの難を即滅し、7つの福を即生じ、一切の苦から救われると荒神経に説いているのだとか。
創建は宝亀3年(772年)で、光仁天皇の皇子・開成(かいじょう)皇子が摂津勝尾山で修業中、荒神像が八面八臂の鬼神となって出現し、その荒神像を自刻して清師に祀り、勅命により鎮護国家の霊場として田地を賜ったのが始まりとされています。
清荒神の名はこれに由来します。
また、元禄2年(1689年)に東山天皇から長日護摩供、三千座の供養を命じられ、同7年に住持の実誉に朝廷から官位が与えられ、天皇より御所の浄域を護るということから新たに護浄院の号を賜っています。
境内では、まだ萩が咲いていました。
比較的多くの花が残っていたので、もうしばらくは咲き続けていそうです。
こちらは、夫婦和合、縁結びの道祖神です。
その道祖神の後ろには、京洛七福神めぐりと京の七福神めぐりの福禄寿が祀られています。
額には辨財天と書かれていますね。
境内の西側にある手水屋。
ここでは、名水を汲むことができますよ。
キキョウの花も咲いていました。
京都市内では、もうほとんどのキキョウが終わっていますが、清荒神では、まだきれいな青色の花を元気に咲かせていましたよ。
なお、清荒神の詳細については以下のページを参考にしてみてください。