3月末に京都府宇治市の恵心院にお参りに行ってきました。
宇治市には、平等院や宇治上神社といった世界遺産に登録されている寺社があり、観光客や旅行者の方は、まずこの2ヶ所に訪れます。
中には、この2ヶ所だけを見て帰ってしまう人もいると思いますが、それだけだともったいないです。
特に宇治市は、桜がきれいなところがいっぱいあるので、春の観光時は、時間の許す限り桜を見て歩きたいですね。
恵心院(えしんいん)も桜がきれいなお寺ですから、春の宇治散策で参拝することをおすすめします。
青空に映える三春滝桜
恵心院は、京阪電車の宇治駅から東に7分ほど歩いた辺りに建っています。
JR宇治駅からだと、徒歩約10分ですね。
恵心院の山門の前にやってきました。
山門の後ろの桜が見ごろです。
山門をくぐり境内へ。
そして、本堂にお参りです。
恵心院は、弘仁12年(821年)に空海が創建した龍泉寺が始まりと伝えられています。
後に恵心僧都源信が再興したことから恵心院と称するようになりました。
本堂の前ではアシビ(アセビ)がたくさん咲いていました。
これからは、アシビがきれいな季節ですね。
椿も大きな花をいっぱい咲かせていましたよ。
白色や赤色、絞りが入ったものなど、様々な花が咲いていてきれいです。
境内の奥にひときわ目立つ枝垂れ桜があります。
この枝垂れ桜は、三春滝桜です。
まさに満開。
三春滝桜は、福島県田村郡三春町にある樹齢千年を超える桜です。
その子木が、恵心院に植えられています。
江戸彼岸系の紅枝垂れ桜で、一重の紅色の花を咲かせます。
青空を背景に見る三春滝桜は、紅色がより濃く見えます。
恵心院は、これだけ見事な桜があるのに訪れる人は少な目です。
恵心院は、宇治川沿いに建っているのですが、参道が狭く、かつ、途中で90度右折しなければならないので、宇治川沿いから境内が見えません。
それが理由で、恵心院に気づかない人が多いのだと思います。
恵心院には、三春滝桜の他に背の高いソメイヨシノも数本あります。
そのソメイヨシノを見上げると、満開でした。
それにしても、三春滝桜は美しいですね。
いつまでも見ていられます。
春の恵心院ではスイセンやボケも咲き、境内が、たくさんの春の花で埋め尽くされます。
わずかな時間でしたが、恵心院できれいな桜を観賞でき、良いお参りができました。