京都市右京区の西院(さいいん)に西院春日神社という神社が建っています。
西院春日神社は、病気平癒、交通安全のご利益を授けてくれる神社として信仰されていますね。
一心に願い事を祈願すれば、その念が神さまに通じて叶いやすくなると言われていますが、西院春日神社には参拝者がお百度参りをできるように2つのお百度石が境内に置かれています。
本殿と拝殿の間に置かれたお百度石
西院春日神社の最寄り駅は、阪急電車の西院駅もしくは京福電車の西院駅(さいえき)です。
どちらからも北西に徒歩約5分で西院春日神社に到着します。
境内には中央に拝殿が建っており、その北側に本殿があります。
拝殿と本殿の間には、2つの石が置かれており、お百度石と呼ばれています。
初めて参拝した時、この石は何の意味があって置かれているのかわかりませんでした。
でも、ある日、本殿にお参りした時、お百度石の説明が書かれた紙にお百度参りのやり方が記載されていたことから、お百度石がお百度参りのために置かれているがわかりました。
下の写真の左側が本殿で、その近くに囲いの中に入ったお百度石があります。
右側には、囲いが設けられていないお百度石があります。
お百度石を回りながら、ひとつの願い事を一心に念じ、本殿前で手を合わせます。
本殿にお参りをした後、時計回りに2つのお百度石を回り、再び本殿前で手を合わせます。
それを100回繰り返すことからお百度参りと呼ばれています。
ひとつの願い事を一心に念じ100回お参りすることで、100倍、1,000倍、時には万倍にもなって神さまに念が伝わり、願い事が叶うのだとか。
お百度参りの際は、お百度石を何回まわったのかを数えられるように1円玉を100枚と袋を2つ用意します。
100枚の1円玉を袋に入れ、1周するごとに空の袋に1円玉を1枚入れていきます。
100本のこよりを用意し、1周するごとに1本折っていく方法もありますが、1円玉100枚の方が用意しやすいでしょうね。
また、袋は色や柄が違うものを用意しておいた方が、途中でどっちからどっちに1円玉を移しているのかわからなくなるのを防止できます。
西院春日神社のお百度参りの作法が記載された紙の最後に「人をおとしめ、不幸にする願い事の念は、必ず自分に返ってきますのでおつつしみ下さい」と書かれていました。
願い事は、人を幸せにするものだけにしましょう。
ちなみに境内に祀られている還来神社(もどろきじんじゃ)は旅行安全のご利益を授けてくれますから、近々、旅行に出かける方はこちらもにもお参りをしておくと良いでしょう。
なお、西院春日神社の詳細については以下のページを参考にしてみてください。