前回の山科疎水桜散歩の続きです。
南禅寺の桜を観終わったのが午後3時前で、そこから哲学の道を北上した後、真如堂、金戒光明寺、平安神宮と西に歩いて行きます。
時間的にも厳しくなってきたので、ここからは少し急ぎ足で桜を観て廻りました。
哲学の道の桜
哲学の道は、約2kmにわたる山科疎水沿いの遊歩道です。
桜並木が美しいことから、春になるととんでもなく多くの観光客の方で賑わいます。
今回は、南禅寺から銀閣寺に向かって哲学の道を北上して行きます。
哲学の道に入って、すぐの場所に鮮やかなピンク色の陽光桜が植えられています。
ソメイヨシノのようにたくさんの花を付けませんが、ひとつひとつの花が鮮やかなので、存在感があります。
下の写真は、道の脇にそれて撮影したもので、あまり人が写りこまずに撮ることができました。
哲学の道も中間地点あたりまで来ると、人の多さに少し疲れてきました。
この辺りから、桜を観賞することよりもゴールに向かうことが目的になりつつあります。
まだ4月3日なのに、完全に散ってしまっている桜もあります。そんなに散り急がなくてもいいのに。
銀閣寺側のゴールに近づいてくると桜を保護するために一部の遊歩道が立ち入り禁止になっていました。
このおかげで、桜の周りに人がいなくなったので、じっくりと鑑賞することができました。
毎年、桜の季節には、一部の遊歩道を立ち入り禁止にした方が良さそうですね。
そして、遂にゴール。
銀閣寺を訪れた方にとっては、ここからが哲学の道のスタートとなることから、この地点が本日一番の混雑地帯となりました。
人をかき分け、ゴール地点から哲学の道最後の桜を撮影。
あまりの混雑から半分惰性で歩いてきた哲学の道でしたが、ゴールに到着すると少し名残惜しく感じます。
この後は、真如堂へ。
白川通を横切ってすぐに真如堂に着く予定だったのですが、どうやら道を間違ったようで、吉田山の山中に迷い込んでしまいました。
もう午後4時というのに、このロスはかなりの痛手です。
しかし、吉田山から東の方に雄大な大文字山がそびえているのを見ると逆に道に迷って得した気分になりました。
もしかして、五山送り火の穴場的スポットかも。
まあ、地元の方は、おそらくこの辺りから送り火を観ていることでしょう。
そして、なんとか真如堂に到着。
真如堂の桜
真如堂の参道は、ソメイヨシノが満開でした。
真如堂も観光客の方が多かったのですが、哲学の道と比べるとかなり空いています。
真如堂の脇のソメイヨシノも満開。
さすがに午後4時を回ると影が長く伸びていますね。
この後、急いで金戒光明寺へ移動しました。
金戒光明寺の桜
移動と言っても、真如堂と金戒光明寺は、隣同士なので、大した時間はかかりません。
会津墓地や三重塔付近の桜が満開。
しかし、それらは軽く観て、すばやく兜之池へ。
兜之池の周囲の桜も満開。
しかし、写真で見ると美しさが伝わってきませんね。
兜之池の後は三門へ移動。
三門の周囲もたくさんのソメイヨシノが満開です。
そんな中、1本だけ枝垂れ桜が植えられているのを発見したので、そちらを撮影。
もっと枝垂れ桜を正面にして撮影したかったのですが、近くで若者たちがお花見をしていたので、左端になってしまいました。
金戒光明寺の三門付近の桜を観終わったところで時計を見ると午後4時30分。
早く平安神宮に急がないと。
平安神宮の桜
なんとか午後5時前に平安神宮に到着。
入り口の應天門が完全に閉まっていたので、拝観時間が終了したのかと思ったのですが、よく見ると左側の通用口が開いています。
どうやら夜間拝観もできるようですね。慌てて損しました。
境内に入ると正面には大極殿。
右側の左近の桜が満開です。
どうして、右にあるのに左近なのかと疑問を持った方は、以下の記事をご覧ください。
左近の桜の周りでは、大勢の観光客の方が記念撮影をしています。
私も御婦人の方から記念撮影を頼まれました。うまく撮れていればいいのですが。
それにしても左近の桜は大人気ですね。
反対側にある右近の橘はかわいそうなくらい人がいません。
もっと右近の橘にも注目してあげましょう。
以上で、哲学の道から平安神宮までの桜散歩は終了です。
時計を見ると午後5時30分でした。
最後に平安神宮の大鳥居を抜け、琵琶湖疏水の桜をしばし眺め、帰路に着きました。
山科から平安神宮まで約5時間30分かけて、桜を観て廻りましたが、あまり欲張ってたくさんの名所で桜を観ようと思わない方がいいですね。
正直、最後の方は、ただ歩いているだけといった感じで、非常に疲れました。
どうしても、たくさんの桜の名所を1日で廻りたいと思うなら、できるだけ公共の交通機関を利用した方がいいですね。時間が節約できますし、何より余裕を持ってじっくりと桜を観賞できます。
この記事を読まれた方は、あまり無理せず、桜を楽しんでください。