養源院に散り始めた紅葉を見に行った・2025年

11月下旬。

京都市東山区の養源院に参拝しました。

養源院は、参道わきに多くのカエデが植わっており、晩秋には紅葉が見られます。

そのため、この時期は人が多くなるのですが、混雑して歩けないといったことはないですね。

見ごろを終えようとしている紅葉

養源院には、京阪電車の七条駅から南東に約7分歩くと到着します。

市バス停「博物館三十三間堂前」からだと南に徒歩約3分です。

この頃、養源院は閉門している日が多くなっているので、事前に公式サイトで参拝できるか確認しておくのが無難です。

養源院の入り口にやって来ました。

清々しい秋空が広がり紅葉狩りには申し分のない天気。

山門や塀越しに赤く染まった木がぽつぽつと見え、紅葉が見ごろを迎えているのがわかります。

山門

山門

山門をくぐって、まずは右手の白衣弁財天にお参り。

白衣弁財天

白衣弁財天

技芸上達福徳財運を授けてくれる神さまですから、習い事をされている方や投資をされている方は、しっかり祈願しておきましょう。

弁天堂の向かい側の手水舎には、日向ぼっこしているクロネコ。

体を手入れしているようです。

クロネコ

クロネコ

左頬をなでると、頭を下げて顔を右に向け、ゴロゴロとのどを鳴らします。

お日さまでぽかぽかになった毛がつやつや。

温かくなった体とのどの音が相まって、なで心地が良いですぞ。

以前から養源院には何匹かクロネコがいるのですが、この日は他のクロネコの姿は見られませんでした。

緩やかな上り坂となっている参道をゆっくり歩きます。

参道の紅葉

参道の紅葉

両脇のカエデは紅葉していますが、例年より色付きが悪く、赤茶けたモミジが目立ってますね。

夏の猛暑の影響でしょうか。

参道の南側のカエデは、周囲に多くの木が密集しているためか、幹に近い部分の葉はまだ緑色。

参道わきの紅葉

参道わきの紅葉

これから、赤くなるのかもしれませんが、このまま散ってしまう可能性の方が高そうです。

秋の終わりを告げるかのような散り紅葉

参道の一番上から見下ろします。

石畳には、ざるを揺すってまいたように乾いたモミジがいっぱい。

見下ろす参道の紅葉

見下ろす参道の紅葉

時折、弱い風が吹くと、枝を離れた無数のモミジがあられのように降り、参道に積み重なっていきます。

散り紅葉と枝に残る赤くなりきれなかった葉が、夕方のような景観を作り出し、秋の終わりを告げているよう。

北に目をやると、冬の花のサザンカが咲き始めていました。

サザンカと紅葉

サザンカと紅葉

奥には真っ赤なモミジも見え、秋から冬へと移る時の流れを視覚に訴えてきます。

参道わきの紅葉しきれていないカエデと散り紅葉も、もの悲しい雰囲気を演出。

参道わきに散ったモミジ

参道わきに散ったモミジ

この景色は、西に日が傾き始めた頃に見ると、しみじみとした趣を感じられるでしょうね。

この日は、ネコたちも活発に動き回っており、参拝者に混ざって紅葉狩りを楽しんでいるようでした。

3匹のネコ

3匹のネコ

追いかけたりして仲が悪いのかと思ったのですが、3匹一緒に行動しているのを見ると仲は良さそう。

参拝者にも注目され、写真を撮られても動じることなく、気ままに参道を行き来していましたよ。

山門近くに戻って来ました。

この辺りは、日当たりが良いため、紅葉の色付きが良いですね。

手水舎と紅葉

手水舎と紅葉

上の方の枝には青葉が全く残っておらず、鮮やかな赤色のモミジに覆われていました。

参道とは異なる色付き。

ちょっとした場所や日当たりの違いで、染まり方が変わるのが紅葉の興味深いところです。

養源院の紅葉は、11月下旬に散り始めていました。

この日の様子から想像すると、12月初旬には、参道の紅葉は見ごろを終えていたのではないでしょうか。

山門付近の紅葉は、もうしばらく見ごろを保っていたかもしれません。

この後は、智積院に紅葉を見に行きます。

なお、養源院の詳細については以下のページを参考にしてみてください。

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