9月19日に京都市左京区の平安神宮に参拝しました。
毎年この日は、境内を囲むように設けられた神苑が無料で公開されます。
もちろん、今回の参拝は神苑を見ることが目的であります。
境内はイベントの準備中
平安神宮には、地下鉄の東山駅から北東に約10分歩くと到着します。
岡崎疏水に架かる橋を渡り、大鳥居わきの歩道を北に進み、平安神宮の応天門へと続く岡崎プロムナードにやって来ると、多くのお店が出ていました。

岡崎プロムナード
お皿などの工芸品を扱うお店や食べ物を扱うお店など20軒くらいあるでしょうか。
海外からお越しの方が興味津々でお店を覘いており、気に入った品を購入していますね。
応天門をくぐり境内へ。
境内では、イベントの準備中でたくさんのイスが設置されていました。

イベントの準備中
この時は、何のイベントかわからなかったのですが、後で調べると堂本剛さんの奉納演奏が9月19日から21日まで行われていたようです。
堂本剛さんは、平安神宮でよくライブをしてますよね。
ライブの準備中で狭くなった境内の隅を歩き大極殿へ。
大極殿は現在工事中ですが、上がって本殿にお参りをすることはできます。
それでは、お参りをしましょう。
こぼれるように咲く萩の花
お参りを済ませた後は、境内の北西角にある神苑の入り口に向かいます。
平安神宮の神苑は、境内を囲むように南西の南神苑、北西の西神苑、北東の中神苑、南東の東神苑があり、参拝者は、この順番で進んでいきます。
神苑に入ると、すぐに南神苑となっており、たくさんの八重紅枝垂れ桜が出迎えてくれます。

南神苑
もちろん花は咲いていません。
でも、桜の葉の緑色が芝生の緑色と調和し、清々しい景色となっていましたよ。
順路にしたがい、歩いていきます。
遊歩道わきには、萩がたくさん植えられており、ちょうど見ごろを迎えていました。

萩の枝先
平安神宮の萩は、6月頃から開花するので、花期がとても長いです。
萩は、南神苑全体に植えられているので、どこを歩いていても、この時期は小さな紫色の花を見られます。

萩と東屋
白色の萩も咲いていますが、数は少なく、赤色の花が優勢ですね。
南神苑の最南端にはレールが敷かれています。

レール
以前は、ここに京都市電の車両が展示されていたのですが、2026年から応天門付近で展示するため姿を消しました。
レールだけが残っているのを不思議そうに見ていく人が何人かいましたよ。
南神苑には、伊勢物語、源氏物語、古今和歌集、竹取物語、枕草子に出てくる約200種の植物が植えられており、初秋には、萩の他、シオンやフジバカマも花を咲かせます。
残念ながらフジバカマは、まだ咲いておらず、パセリのような状態。
シオンは、親指の爪ほどの大きさの薄紫色の花を咲かせ見ごろを迎えていました。
また、池のほとりでは、ギボウシも紫色の花を咲かせ、薄暗い池周囲に彩を添えていましたよ。

ギボウシ
北に向かって歩いていきます。
野筋のわきでは、地面につくほど枝先が伸びた萩からこぼれそうなくらい花がたくさん咲いていました。

野筋の萩
萩の花は小さく、あまり目立たないのですが、平安神宮の萩くらい花数が多くなると遠目でも華やかに見えますね。
京都はこの日から気温が一気に下がり、過ごしやすい秋を迎えましたが、まだ南神苑は木々の緑が濃く夏の名残が見られます。

南神苑の緑
さらさらと流れる遣水(やりみず)のほとりでも萩がたくさんの花を咲かせていました。
まるで渓谷のジオラマのような風景ですね。

萩と遣水
奥に見える緑と赤の白虎楼が宮廷の建物のようで、のんびりと萩と一緒に見ているだけで平安貴族になったかのような気分に浸れましたよ。
この後は、西神苑にスイレンを見に行きます。