京都市左京区の金戒光明寺(こんかいこうみょうじ)は、浄土宗四ヵ本山のひとつに数えられており、広々とした境内に立派な建物がいくつも建っています。
それら建物は、季節ごとに違った趣を感じさせてくれ、訪れる時期によって雰囲気が変わります。
今回は、金戒光明寺の春夏秋冬を山門を中心に紹介します。
春の金戒光明寺
春の金戒光明寺は、何と言っても4月の桜です。
山門の南側に多くのソメイヨシノが植えられており、一斉に満開を迎えると山門が雲の上にそびえ建っているかのような景色を見せてくれます。

春の金戒光明寺
金戒光明寺は、桜の季節でも意外と人が少なく、落ち着いてお花見できるのが魅力。
南西にはソメイヨシノより早く見ごろを迎える枝垂れ桜も植わっており、それと一緒に斜めに見上げる山門も雄大さを感じさせてくれます。
夏の金戒光明寺
夏になると山門南側に植わっている桜が緑色となり、頭上の青空とともに山門を爽やかに見せてくれます。

夏の金戒光明寺
6月になると山門の後ろや蓮池のほとりでアジサイが咲き、また7月になると蓮池の中でハスも見ごろを迎えます。
ハスは、塔頭(たっちゅう)の西雲院でも見ることができますよ。
日影が少ない金戒光明寺は、夏は非常に暑いですが、梅雨が明ける前だと比較的涼しいです。
8月になると、木々の緑が深くなり、焼けたようにオレンジ色になる葉も出てきますから、まだ葉の緑色が鮮やかな6月に訪れるのがおすすめです。
秋の金戒光明寺
秋の金戒光明寺では、紅葉が見られます。
山門の南東や北側にカエデが植えられており、11月になると葉が赤色に変化します。
南東のカエデは日当たりが良く、特に鮮やかな赤色に紅葉しやすいですね。

秋の金戒光明寺
また、11月は特別公開も行われ、山門に上ることもできますし、庭園を拝観することもできます。
ライトアップも実施され、お寺も参拝者を呼び込むために力を入れているのが伝わってきます。
1年の中で最も美しい景色を楽しめるのが11月ですね。
冬の金戒光明寺
冬になると金戒光明寺の境内に植えられている木々から葉が落ち、建物が見やすくなります。
山門の周囲に植わっている桜やカエデも、冬は枝だけとなり、その全景を眺められます。

金戒光明寺
また、冬は、旅行者や観光客がほとんどおらず、境内は非常に静かです。
落ち着いてお参りをし、じっくりと建物を鑑賞したい方は冬に参拝すると良いでしょう。
以上、金戒光明寺の春夏秋冬でした。
なお、金戒光明寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。