2月上旬に京都市東山区の大谷本廟に参拝した後、北に約7分歩き、夢見坂にやって来ました。
夢見坂は、東大路通との交差点から八坂の塔までの八坂通の愛称で、旅行者や観光客の方に人気があります。
夢見坂に建つ八坂の塔に吸い寄せられてしまうのでしょうね。
夢見坂から一年坂へ
夢見坂は、京阪電車の祇園四条駅から南東に約10分歩くと到着します。
市バス停「清水道」からだと北に徒歩約2分です。
夢見坂に到着すると、いつものように大勢の人がいました。
この辺りは、着物姿の旅行者の姿も多いですね。
見上げる八坂の塔。

八坂の塔
左右の建物が邪魔になって全景を写真に収めるのが難しいですね。
そして、人も多いので、見上げるように撮影すると人の頭も映ります。
夢見坂に人が多いのは、八坂の塔の近くに八坂庚申堂(やさかこうしんどう)があるのも理由の一つです。
境内には、カラフルなくくり猿があり、今、旅行者や観光客の間で大人気です。
お参りしていこうかと思いましたが、この日も人が多かったのでやめておきました。
八坂の塔を過ぎ、八坂通を東に向かって歩いていきます。

八坂通
この辺りは、昔ながらの建物が多く、そして道も石畳が敷かれているので、京都の風情を感じられます。
ただ歩いているだけで京情緒を味わえる良い場所です。
八坂通をしばらく歩き、二年坂の入り口にやって来ました。

二年坂
二年坂は、さらに人が多いですね。
道の両脇には、お土産物屋さんや飲食店が軒を連ね、いつも賑わいを見せています。
二年坂から南に向かうと三年坂もありますよ。
二年坂を北に向かって歩いていくと左に細い道が現れます。
この道は一年坂(一念坂)です。

一年坂
坂と言っても、ほとんど平坦に近いです。
むしろ平坦な道と言った方が良いかもしれません。
測定すれば、少しは坂になっていそうですが。
一年坂は、二年坂や三年坂と比較すると人が少なめですね。
ねねの道
一年坂を歩いていくと、道が北に曲がり維新の道と交差します。
維新の道は、東に向かって登り坂となっており、京都霊山護国神社に続いています。
一年坂から維新の道を横切り、北に歩くと、ねねの道に入ります。

ねねの道の入り口
ねねの道の東側には、豊臣秀吉の正室の北政所(きたのまんどころ)ゆかりの高台寺が建っています。
北政所は、ねねという名だったことから、高台寺の西側のこの道がねねの道と呼ばれているんですね。

ねねの道
ねねの道に到着した頃から、日が差してきました。
冬なのに背中がじりじりと暑くなってきましたよ。
ねねの道を北に歩いていくと、左に圓徳院の長屋門が現れます。

圓徳院の入り口
圓徳院は、北政所が晩年に暮らしていたお寺です。
圓徳院から、さらにねねの道を北に向かって歩ていきます。
右手の土塀は、高台寺の塔頭(たっちゅう)の月真院のものです。

土塀
幕末に新撰組から分離した御陵衛士(ごりょうえじ)が屯所としたことで知られていますね。
月真院から北に50メートルほど歩くと、大雲院の祇園閣が見えてきます。

祇園閣
晴れていると、祇園閣の銅板葺の屋根が美しく見えますね。
和風の建物が並んでいるところで、突如、祇園閣が現れると違和感があります。
ねねの道を東に曲がり、少し歩いて再び北に曲がります。
こちらには、大雲院の山門と並び、龍池会館(りゅうちかいかん)が建っています。

龍池会館
龍池会館も、大雲院の建物で、貸ホールとなっています。
新入社員研修に龍池会館を使用するのも良さそうですね。
この後は、大谷祖廟に参拝します。
冬の気温が低い日でしたが、ねねの道を歩いている時は、ぽかぽか陽気で少し春を感じられましたよ。