3月中旬に京都市東山区の雙林寺に参拝した後、近くの大谷祖廟にも参拝しました。
大谷祖廟は、東本願寺の親鸞聖人の廟所です。
訪れる人は、旅行者や観光客よりも、お墓参りの方が多い印象ですね。
春の明るさを感じられる境内
京阪電車の祇園四条駅から東に約10分歩くと大谷祖廟の参道の前に到着します。
参道はとても長く、総門まで歩くと、3分から5分くらいかかりますね。
雙林寺からだと、北に1分も歩けば、総門前の石段下に到着します。
総門の頭上の青空が、春の到来を感じさせます。
総門の屋根の下には、立派な彫り物がありますよ。
総門は、かつては安政4年(1857年)以前に真宗本廟境内から移築・建立されたものと推定されていましたが、近年の修復工事で発見された棟札から文久2年(1862年)の新築であることがわかりました。
棟梁を勤めたのは、笠井若狭、宮川八郎兵衛、田辺八兵衛とのこと。
総門をくぐった左手には、太鼓堂が建っています。
太鼓堂の建立年代も総門と同じ文久2年頃と考えられています。
また、棟梁も、総門と同じ笠井若狭、宮川八郎兵衛、田辺八兵衛と推定されています。
太鼓堂は、時刻を報せる役割だけでなく、門番所の役割もあったと考えられています。
太鼓堂から南に向きを変えて進むと、手水舎が現れます。
手水鉢の端には、花が飾られていましたよ。
手水舎の東側に本堂が建っているのでお参りをしましょう。
本堂には、上がってお参りできますが、この日は法話が行われていたので外からお参りしました。
本堂の創建は元禄15年(1702年)で、棟梁を勤めたのは、こちらも、笠井若狭、宮川八郎兵衛、田辺八兵衛だそうです。
しかし、建立年代に160年の開きがあるので、同一人物ではないのでしょうね。
代々、後継ぎが同じ名を襲名していたのでしょうか。
石段を上って本堂の東の小高い丘へ。
丘の上には、親鸞聖人の御廟があるので、こちらにもお参りをしましょう。
扉の金色が見事であります。
境内では、少しだけサザンカが咲いていました。
春が訪れ、サザンカは終わりに近づいています。
梅も終わりが近いですね。
今年の梅は、早く咲いたので散るのも早かったです。
帰りは、北門から外に出ます。
北門は、かつて総門として使われていたものです。
こちらも、本堂と同じ元禄15年の建立であることがわかっており、大工も、笠井若狭、宮川八郎兵衛、田辺八兵衛です。
現在の大谷祖廟の建物は、笠井若狭、宮川八郎兵衛、田辺八兵衛によって建立されたものばかりですね。
この後は、北隣の円山公園を散策します。
なお、大谷祖廟の詳細については以下のページを参考にしてみてください。