1月中旬に京都市左京区の平安神宮に参拝した後、東に約5分歩いて満願寺にも参拝しました。
満願寺は、民家に混ざってひっそりと建つお寺で、旅行者や観光客があまり訪れません。
歴史的に興味深いお寺なのですが、満願寺を知っている人は少ないようです。
ナンテンの赤い実
満願寺には、地下鉄の東山駅から北東に約15分歩くと到着します。
満願寺の山門の前にやって来ました。
山門には、示現山と書かれた扁額がかかっています。
山門をくぐると、左前方に禅宗様の本堂が建っています。
満願寺は、天慶3年(940年)に多治比文子(たじひのあやこ)が菅原道真の霊夢により、朝日寺の最珍とともに右近の馬場に一宇を創建し、道真自作の天満自在天の像を祀ったのが始まりとされています。
道真の霊が示現し、堂宇が創建され願が成就したことから、示現山満願寺という名になったそうです。
それでは、本堂にお参りをしましょう。
境内には、鎮守社の文子天満宮もありますよ。
同名の神社は、京都駅の近くにもありますね。
文子天満宮の近くでは、ナンテンが赤色の実を付けていました。
隣には、センリョウの実もあります。
他にも、手水舎付近でも、ナンテンの赤い実を見られました。
鐘楼と一緒に見るナンテン。
本堂と一緒に見るナンテン。
ナンテンを見ると、冬真っただ中だと感じますね。
文子天満宮の近くにある小さな祠。
足元には、石でできたヘビがありました。
祠の屋根の下からは、木でできたヘビの顔が、にょきっと出ていました。
ヘビと言えば、弁財天ですから、この祠は、弁財天を祀っているのでしょう。
芸事上達や福徳財宝の神さまとして崇められている弁財天ですから、こちらにもお参りをして福を授かっておきましょう。
これで、今年1年間、たくさんの福がやって来てくれるはずです。
満願寺の境内には、映画監督の溝口健二の碑や鹿ケ谷の変で流罪となった俊寛僧都故居の碑などもあります。
満願寺に参拝した時には、これらの石碑もしっかりと見ておきたいですね。
そろそろ満願寺から出ましょう。
この日も、境内には人がおらず寂しかったです。
でも、静かにお参りしたい方には、良いお寺ですね。
この後は、須賀神社に参拝します。
なお、満願寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。