9月下旬に京都市上京区の京都御苑を散策した後、大聖寺(だいしょうじ)を訪れました。
大聖寺には、あまり行くことがないのですが、初秋には萩が咲くことから、9月になると訪れたくなります。
ここが、萩の名所だと知っている人は少ないでしょうね。
満開になった萩
大聖寺は、地下鉄の今出川駅を出てすぐの場所に建っています。
烏丸通を挟んで、同志社大学の西隣ですね。
大聖寺の山門の前にやって来ました。
周辺は、学生さんが多いですが、大聖寺の中に入る人はいません。
普段から見慣れているので、気に留めないのかもしれませんね。
山門をくぐると、境内の両脇にたくさんの萩が植えられています。
西の塀際では、赤色の萩が満開になっていました。
白色の萩も多くの花を咲かせ見頃です。
萩の奥には玄関がありますが、普段は中に入ることはできません。
大聖寺は、臨済宗単立の尼門跡寺院です。
門跡寺院は、代々皇室関係者が入寺してきた寺院で、当寺は、足利義満の正室の叔母にあたる日野宣子が、花の御所内にあった岡松殿に住まい、没後に寺としたものです。
文中年間(1372-1375年)に後円融天皇皇女の護渓理栄宮(ごけいりえいのみや)が入ってのち、光格天皇皇女の普明浄院宮(ふみょうじょういんのみや)まで24代、代々内親王が入寺しています。
どの萩もちょうど見ごろを迎えています。
萩の向こうに先ほどくぐった山門が見えます。
東側の塀際の萩は、背が低いです。
以前は、どの萩も背が高く、塀際がうっそうとしていたのですが、今は手入れされて、どの萩も小ぢんまりとしています。
白色の萩と松。
初秋のお寺らしい風景です。
萩の後ろには、ひっそりと花の御所跡を示す石碑が置かれています。
大聖寺が建つ辺りは、かつて、室町幕府の花の御所があった場所とされています。
塀際ではススキも穂を伸ばしていました。
9月も下旬となると、景色も少しずつ秋らしさを感じられるようになりますね。
私が大聖寺にいる間、境内には他に男性が1人いらっしゃっただけでした。
今出川通がすぐ近くなので、静かではありませんでしたが、落ち着いて萩を見ることができましたよ。
大聖寺の萩は、10月初旬までは見ごろを保っているのではないでしょうか。
この後は、相国寺にスイフヨウを見に行きます。
なお、大聖寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。