3月中旬。
京都市中京区の六角堂に参拝しました。
六角堂には、御幸桜と呼ばれる枝垂れ桜が植えられています。
御幸桜は、毎年、ソメイヨシノよりも1週間ほど早く開花します。
例年だと、御幸桜は3月下旬に見ごろを迎えるのですが、2021年は桜の開花が早まっているので、3月中旬でも、御幸桜がきれいに咲いているかもしれません。
開花して間もない御幸桜
六角堂には、地下鉄の烏丸御池駅から南に徒歩約5分で到着します。
烏丸通から六角通を東に入ったすぐの場所に六角堂の山門があります。
山門をくぐると正面に本堂が建っています。
本堂の前では植えられている枝垂れ柳が、透き通るような黄緑色の葉を付けていました。
このような透明感のある柳の葉を見られるのは、春の早い時期だけです。
それでは本堂にお参りをしましょう。
本堂の西側には、お地蔵さんが、たくさんいらっしゃいます。
そして、お地蔵さんの後ろには、ずらっと同じ背丈の御幸桜が並んでいます。
まだ御幸桜は咲き始めたばかりで、3分咲きといった感じでした。
境内の東側の十六羅漢の像が立つ池の前にやって来ました。
池の近くに植えられている枝垂れ桜も、咲き始めたばかりの状況です。
それでも、枝先には、たくさんの花が咲いており、部分的に見ごろとなっていましたよ。
境内の東の端では、椿も咲いていました。
椿は冬から春にかけて、きれいな花を咲かせます。
品種が多いのも、椿の魅力ですね。
枝垂れ桜の花の後ろには灯篭。
お寺の春らしい光景です。
十六羅漢を背景に見る桜も、六角堂の春らしさを感じます。
六角堂には、御幸桜と枝垂れ桜が植えられており、一目見ただけでは、どれが御幸桜なのかわかりにくいです。
西側のお地蔵さんの後ろと東側の池の近くにある2本の桜のうちの1本は御幸桜です。
御幸桜は、長徳2年(996年)に花山法皇の六角堂の御幸(みゆき)により、西国三十三所観音巡礼が始まったことを受け、花山院前内大臣(さきのないだいじん)が六角堂の桜を見て詠んだ以下の歌から名づけられました。
世をいのる 春の始めの 法なれば 君か御幸の あとはありけり
御幸桜は、咲き始めた頃は花が白色ですが、時間が経つにつれて赤みを帯びてきます。
咲き始めたばかりでも、よく見ると赤色の花が混ざっていますよ。
赤色の花が咲いていれば御幸桜、全体的に白色なら枝垂れ桜ですね。
六角堂の御幸桜は、3月中旬で咲き始めでした。
見ごろを迎えるのは、3月20日頃になりそうですよ。
この後は、京都御苑に早咲きの枝垂れ桜を見に行きます。
なお、六角堂の詳細については以下のページを参考にしてみてください。