六角堂を紹介しています。
由緒、見どころ、所在地、最寄駅などの情報を掲載。
六角堂(頂法寺)
由緒
六角堂は、正式には頂法寺と称し、用明天皇2年(587年)に聖徳太子が創建したと伝えられている。山号は紫雲山(しうんざん)。天台宗の単立寺院。
聖徳太子は、四天王寺の造営のためにこの地に建築材を求めに来たが、その際、清らかな池があったことから水浴をすることにした。そして、所持していた如意輪観音像を池の畔の木にかけ、水浴を終えた後、その如意輪観音像を持ち帰ろうとしたが、重くて持つことができなくなった。
そこで、聖徳太子は、これはこの地に寺を建てよという観音様のお告げと考え、六角形のお堂を建て、観音像を安置したと言われている。
その後、弘仁13年(822年)に嵯峨天皇の勅願所となる。
長徳2年(996年)には、花山法皇の御幸があり、西国三十三所観音霊場になったとされる。
ご利益
華道上達
へそ石
延暦12年(793年)に桓武天皇が京都に遷都する際、六角堂が通りの中央に建っていたため、祈願したところお堂が北に動いたとされる。その時、お堂の礎石だけが残ったと伝えられている。その礎石は、へそ石と呼ばれ、京都の中心に当たる。要石(かなめいし)とも呼ばれる。
十六羅漢
本堂の東側にある十六羅漢。羅漢は、仏の教えを守り伝えることのできる優れた僧に与えられる名前である。十六は四方八方を倍にしたもので、いたるところに羅漢がいる意味とされる。
十六羅漢の周りには、改心した邪鬼もいる。
一言願い地蔵
ひとつだけ願い事を叶えてくれる一言願い地蔵。首をかしげている姿は、願いを叶えるかどうか思案している様子を表す。
親鸞上人像
親鸞は、六角堂に100日間参籠し、夢のお告げによって、浄土真宗を開いたとされる。
親鸞堂
親鸞が夢のお告げを聞いている姿を表現した夢想之像と六角堂に参籠した姿を表現した草鞋の御影を安置している親鸞堂。
太子堂
聖徳太子自作の南無仏の像を安置している太子堂。
鐘楼堂
六角堂の飛地境内に建つ鐘楼堂。山門の近くにあり、慶長10年(1605年)に堀尾忠氏が寄進したもの。天明の大火(1788年)で焼失した後、天保11年(1840年)に再建。その後、第2次世界大戦で献納され、昭和29年(1954年)に再鋳復元されている。
六角堂の所在地
〒604-8134
京都市中京区六角通東洞院西入堂之前町248(地図)
六角堂への行き方
地下鉄烏丸御池駅から徒歩約3分
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