2月3日に初午大祭が行われている伏見稲荷大社に参拝しました。
本殿にお参りを済ませた後、久しぶりにお山めぐりをすることにしました。
お山めぐりは、東山三十六峰の最南端にある稲荷山を1周するもので、約2時間かかります。
平安時代から、2月初午の日に稲荷山へお参りすると福を授かれると信仰されており、今日でも多くの人がお山めぐりをします。
根上り松
本殿から千本鳥居を東に進み、奥社奉拝所にやってくると、再び稲荷山に向かって、たくさんの鳥居が並んでいます。
ここが、お山めぐりの入り口です。
鳥居の中を3分ほど歩くと、左手に根上りの松があります。
商売をする人、特に証券会社や株に関係する人々から値が上がるのを待つと言われ、縁起が良い松として信仰されています。
また、庶民の信仰として、膝松さんとも呼ばれ、松の根元をくぐったり、木の肌を撫でて身体の痛むところを撫でると、腰や膝の痛みが治るとも伝えられています。
根上り松とは反対の右に進むと、伏見神宝神社が建っていますが、今回は先を急ぐのでお参りはしていません。
新池付近のお塚
稲荷山の山頂に向かって進んでいきます。
途切れては現れ、途切れては現れる朱色の鳥居。
鳥居を奉納する人が増えれば、いずれ山頂まで鳥居が途切れることなく連なりそうです。
まだまだ鳥居を建てる場所は、たくさんありますよ。
上り坂を進んでいくと、鳥居と祠がたくさんある一帯にやってきます。
これらは、お塚と呼ばれるものです。
個々人がご神徳にちなんだ神社や家で祀る稲荷大神の神名を石に刻んで稲荷山に祀りたいという信仰の表れで、今では数万にも及ぶそうです。
お山めぐりをしていると、たくさんのお塚を目にすることができますよ。
坂道を上った先の開けた場所には、池があります。
これは、新池です。
新池近くの参道を歩きます。
所狭しと鳥居がたくさん並んでいますね。
参道を奥に進むと、クロネコがしゃがんでいました。
よく見ると、エサを食べていました。
この近くで飼われているのでしょうか。
新池の近くには、熊鷹社という神社が建っており、社殿の中には、無数のロウソクに火が灯っていました。
新池は、谺ケ池(こだまがいけ)とも呼ばれており、行方知れずになった人の居場所を探す時、池に向かって手を打ち、こだまが返ってきた方向に手がかりがつかめると言われています。
熊鷹社は、池の突き出た石積みに拝所が建ち、熊鷹大神のお塚が鎮まっています。
拝所に向かって柏手を打つと、新池に向かって柏手を打つことになりますよ。
熊鷹社の近くには、大地の大神の額がかかった鳥居が立っていました。
「金光大神」とも書かれていますね。
石には、個人と思われる名が刻まれていたので、これも、お塚の一つなのでしょう。
新池から、山を登っていくと三叉路が現れます。
ここは三ツ辻で、右は稲荷山の山頂へ向かい、左は下山します。
時間がない方は、ここで下山すると良いでしょう。
私は、さらに稲荷山を登って四ツ辻へ向かいます。