11月中旬。
京都市上京区の廬山寺(ろざんじ)に参拝しました。
廬山寺は、紫式部が源氏物語を執筆したと伝わる地に建つ天台圓浄宗のお寺です。
境内には、まずます多くのカエデが植えられており、秋には紅葉した風景を見ることができます。
京都市中心部にしては、廬山寺は比較的早い時期に紅葉が始まるので、そろそろ見ごろを迎えていることでしょう。
鐘楼付近の真っ赤なモミジ
廬山寺には、地下鉄の今出川駅から南東に7分ほど歩くと到着します。
京阪電車だと、出町柳駅から南西に徒歩約8分です。
廬山寺の入り口は寺町通に面しており、山門が北側と南側にあります。
普段は閉じられている南側の山門が開いていたので、今回はこちらから境内に入ることに。
山門越しにでも、すでに紅葉が見ごろを迎えているのがわかります。
山門をくぐります。
紅葉越しに見えるお堂は元三大師堂です。
山門を振り返ると、美しく紅葉したカエデ。
すばらしい色づきであります。
それでは、元三大師堂にお参りをしましょう。
元三大師堂の前にある手水屋から紅葉を眺めます。
山門近くから鐘楼にかけて、まるで赤色の龍のように紅葉しています。
それにしても鮮やかな赤色です。
初めて廬山寺の紅葉を見た時は、なんと透明感のある赤色なんだろうと感嘆したものです。
境内の中央には源氏庭があります。
その塀際には、紫式部と大貮三位(だいにのさんみ)の歌碑が置かれています。
歌碑と一緒に見る紅葉は、どこかもの悲し気です。
境内東側の紅葉
南側の細い参道を東に進みます。
境内の東側にも、カエデが植えられていますよ。
この辺りは、日当たりが良くないためか、紅葉があまり進んでいません。
それでも、塀際には真っ赤なモミジがありました。
源氏庭から見るこの紅葉もきれいでしょうね。
境内の北東角には、慶光天皇の御陵があり、その近くのカエデも真っ赤に紅葉していました。
廬山寺は、境内の東側に訪れる人は少ないのですが、私が参拝した日には、何人かの参拝者がここまで紅葉を見に来ていました。
皆さん、紅葉がきれいな場所をよくご存じですね。
再び境内の中央付近に戻ってきました。
真っ赤な紅葉とイチョウの黄葉の対比が見事です。
11月は、イチョウの黄葉もきれいですから忘れずに見ておきたいですね。
今回は、源氏庭は鑑賞しませんでしたが、外から見た感じでは、源氏庭の紅葉も見ごろになっているようでした。
普段は、源氏庭の拝観料は500円ですが、今年は11月30日までは「明智光秀の念持仏と廬山寺」の特別展が開催されているので600円になっています。
この後は、清浄華院に紅葉を見に行きます。
なお、廬山寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。