常林寺で咲き始めた萩・2020年

9月中旬。

京都市左京区の常林寺に参拝しました。

常林寺の境内には多くの萩が植えられており、萩の寺とも呼ばれています。

毎年9月中旬頃に多くの花が咲く萩は、初秋の京都の見どころの1つですね。

ちらほら咲きの萩

常林寺は、京阪電車の出町柳駅を出てすぐの場所に建っています。

川端通に面した山門の前に到着。

山門

山門

山門をくぐると、境内一面を萩が覆っています。

境内

境内

でも、緑色の葉ばかりで、花がほとんど咲いていません。

山門をくぐった左側の地蔵堂の前の萩も、赤色の花が咲き始めたばかりの状況です。

地蔵堂前の萩

地蔵堂前の萩

まずは、地蔵堂にお参りをしましょう。

この地蔵堂に祀られているお地蔵さまは、世継子育地蔵尊で、若狭街道の京都の入り口付近にあることから、街道を行き来する人々に親しまれてきたそうです。

比較的多くの花を咲かせた萩がありました。

赤色の萩

赤色の萩

とは言え、参道の萩は、まだ咲き始めて間もない様子です。

参道と赤色の萩

参道と赤色の萩

白色の萩は、ほとんど咲いていませんでした。

白色の萩

白色の萩

この日、最も多くの花を咲かせていたのは、本堂近くの萩でした。

本堂

本堂

赤色の花が枝先にたくさん咲いているものもあります。

萩と本堂

萩と本堂

全体的にこれくらい咲いていると見栄えが良いのですが。

萩は、特に花が小さいので、ちらほらと咲いている程度だと華やかさに欠けます。

見上げる萩の花。

見上げる萩

見上げる萩

常林寺は、天正元年(1573年)に創建された浄土宗のお寺です。

創建時から知恩院との縁が深く、本末制度が確立したときには、総本山知恩院の役番としての地位を占めていました。

もともとは、寺町荒神口にあったのですが、寛文11年(1671年)に寺町の大火で類焼した後、元禄11年(1698年)に現在地に再建されています。

また、幕末には、勝海舟が宿泊したこともあり、中岡慎太郎と坂本竜馬も勝海舟を訪ねて当寺の本堂に泊まったとされています。

彼らも、常林寺の萩を見たことがあるのでしょうか。

そろそろ常林寺から出ることにしましょう。

ムクゲ

ムクゲ

塀の近くでは、真っ白いムクゲがきれいに咲いていました。

常林寺は、萩と一緒にムクゲも楽しめるお寺です。

常林寺の萩は、9月中旬で咲き始めでした。

見ごろを迎えるのは、9月20日以降になりそうです。

今年の京都の萩は、例年より見ごろが遅くなるところが多いと思います。

なお、常林寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。

宿泊