7月初旬。
京都市東山区の円山弁天堂に参拝しました。
円山弁天堂は、円山公園の東端に建っているためか、旅行者や観光客の方がお参りをしているのを見かけることはほとんどありません。
私も、円山公園には何度も訪れますが、円山弁天堂まで足を運ぶことは多くないですね。
西洋アジサイとガクアジサイが満開
京阪電車の祇園四条駅から四条通を東に5分ほど歩くと、八坂神社に到着します。
その八坂神社の境内を横切って東に進むと円山公園が現れます。
さらに円山公園を東に7分ほど歩けば、円山弁天堂の前にたどりつきます。
円山弁天堂の鳥居付近では、多くのアジサイが咲いていましたが、まずは本堂にお参りをしましょう。
円山弁天堂は、建久年間(1190-1199年)に慈鎮和尚が安養寺の境内の吉水(よしみず)のほとりに弁財天を勧請(かんじょう)したのが始まりとされ、吉水弁財天とも呼ばれています。
この吉水弁財天に技芸上達をお願いした琵琶法師の源照は、後小松院の恩寵を受け、盲人で初めて紫衣を賜っています。
また、鎌倉時代の刀工の粟田口藤四郎吉光は、弁財天の相槌を得て、吉水で名刀を打ち有名になったとも伝えられています。
技術の向上をしっかりと祈願しておきましょう。
本堂の近くには、苔むした灯籠が立っていました。
梅雨だと、頭のコケがみずみずしく見えます。
本堂前の西洋アジサイは、少し干からびた感じになっていましたが、最近の雨で、また元気を取り戻したように見えます。
ガクアジサイもたくさん咲いていました。
ガクアジサイに雨水が乗っています。
梅雨らしさを感じますね。
ガクアジサイの小さな花弁が、葉の上にたくさん散っていました。
今年の京都は、梅雨に入るのが遅かったのですが、アジサイの花は例年と変わりなく咲いたため、7月になると終わりが近づいています。
赤色の西洋アジサイがきれいに咲いていました。
でも、よく見ると、花がカラカラに乾燥したようになっている部分がありました。
やはり、アジサイは6月中に見ておきたいですね。
手水鉢と白色のアジサイが、とても爽やかです。
狛犬と紫色の西洋アジサイ。
まるで、鞠が宙に浮いているようでしたよ。
円山弁天堂の境内は、とても狭いのですが、アジサイはたくさんの花を咲かせていました。
他に参拝者がおらず、ひとり静かに円山弁天堂のアジサイを楽しめましたよ。