3月中旬に京都市上京区の清浄華院(しょうじょうけいん)に参拝しました。
清浄華院には、蜂須賀桜と呼ばれる早咲きの桜が1本植えられています。
当院の蜂須賀桜は、京都市内でも開花が特に早い部類に入る桜で、3月10日前後に花を咲かせ始めます。
大方丈の前で咲く蜂須賀桜
清浄華院には、地下鉄今出川駅から東に徒歩約10分で到着します。
京阪電車だと出町柳駅から西に徒歩約10分ですね。
入り口に建つ総門をくぐります。
そして、まっすぐ進むと、大方丈の前で蜂須賀桜が見ごろを迎えていました。
空が曇っていたので写真の見栄えが良くないですが、蜂須賀桜は、薄い紅色の花をたくさん咲かせ、美しい姿を見せてくれましたよ。
蜂須賀桜は、阿波徳島藩蜂須賀家の居城である徳島城ゆかりの桜です。
NPO法人「蜂須賀桜と武家屋敷の会」が徳島藩ゆかりの社寺に植樹をしており、清浄華院には平成23年(2011年)に植樹されました。
ちなみに清浄華院には、徳島藩7代藩主の蜂須賀宗英のお墓があります。
蜂須賀桜の手前にある宝篋印塔は、徳川家定に嫁いだ天璋院篤姫の曾祖母である智満姫の供養塔です。
蜂須賀桜は、満開のように見えましたが、まだつぼみがあったので満開の手前のようです。
蜂須賀桜の北側に建つのは大殿です。
大殿は、清浄華院の本堂といえるお堂で、中には浄土宗の開祖の法然上人の御影が祀られています。
見上げる蜂須賀桜も美しいですね。
奥に建つのは阿弥陀堂です。
その名のとおり、阿弥陀如来を祀っています。
現在の阿弥陀堂は、平成に入ってから塔頭(たっちゅう)の松林院の本堂を改築したものです。
蜂須賀桜は、ソメイヨシノよりも、やや紅色が濃いですが、それほど深みのある紅色ではありません。
ソメイヨシノは白に近い色なので、この日のような曇り空の下だと、雲と花が同化してきれいに見えないのですが、蜂須賀桜の薄ピンク色の花は曇り空でも雲と同化せず見やすいです。
空が徐々に晴れてきました。
少しでも空が晴れていると、蜂須賀桜の薄ピンク色が、よりきれいに見えますね。
蜂須賀桜の枝先。
花は枝先に行くほど少なくなっていますが、地面に花が散っていないので、このような咲き方をするのでしょうね。
蜂須賀桜に見入ってしまい、不動堂にお参りをするのを忘れていました。
中に入って、大きなお不動さまにお参りをし、清浄華院を出ました。
清浄華院の蜂須賀桜は、3月20日までは見ごろを保っていそうな感じでした。
ソメイヨシノが咲く前に一足早く桜を観賞したい方は、清浄華院に参拝してはいかがでしょうか。
なお、清浄華院の詳細については以下のページを参考にしてみてください。