10月12日に京都市中京区に建つ下御霊神社(しもごりょうじんじゃ)に参拝しました。
この日は、寺町通界隈で藤袴祭が行われており、下御霊神社もその会場となっていました。
今回の参拝は、下御霊神社に並ぶフジバカマを見ることが目的であります。
拝殿の周囲で咲くフジバカマ
下御霊神社は、京阪電車の神宮丸太町駅から南西に徒歩約7分の寺町通沿いに建っています。
下御霊神社の鳥居の前にやって来ると、表門付近に多くのフジバカマが並んでいました。
藤袴祭で並ぶフジバカマは、京都原生種のもので、花の色が白っぽいのが特徴的です。
下御霊神社のフジバカマも、もちろん京都原生種です。
表門をくぐって境内に入ります。
境内の中央には拝殿が建ち、その周囲にフジバカマが並べられていました。
拝殿の後ろに建つ本殿の近くにも、フジバカマが整然と並べられています。
それでは、本殿にお参りをしましょう。
下御霊神社の本殿には、早良親王(さわらしんのう)など非業の死を遂げた人々が祭神として祀られています。
創建は、平安時代初期の貞観5年(863年)に神泉苑で修せられた御霊会(ごりょうえ)の後と伝えられています。
この時代は、怨霊が災いをもたらすと信じられていたことから、非業の死を遂げた人々の霊を神さまとして祀り、御霊にすると災いが鎮まるとされていました。
このような信仰を御霊信仰といいます。
本殿前に並べられたフジバカマは、まさに見ごろといった感じで、フワフワとした綿のような花がたくさん咲いていましたよ。
社務所近くでは、萩の花も咲いていました。
萩は、花数が少なくなっており、そろそろ終わりが近づいているようでした。
フジバカマの花にツマグロヒョウモンが止まって、蜜を吸っています。
アサギマダラも見たかったのですが、下御霊神社には飛んできませんでした。
人間の都合には合わせてもらえませんね。
下御霊神社では、10月13日に雅会による琵琶の奉納演奏も行われたそうです。
普段は、あまり参拝者がいない下御霊神社ですが、この日は、藤袴祭だったためか、いつもより多かったです。
それでも、境内が混雑することはなく、ゆっくりとフジバカマを観賞できましたよ。
最後にフジバカマ越しに表門を眺め、境内から外に出ました。
下御霊神社は、京都御苑の近くに建っているので、京都御所を拝観した後などにお参りすると良いでしょう。
なお、下御霊神社の詳細については以下のページを参考にしてみてください。