時代祭-明治維新時代、江戸時代・2018年

10月22日。

京都御苑に時代祭を見に行ってきました。

時代祭は平安神宮の祭礼で、明治維新から平安時代まで、時代をさかのぼりながら、その時代の衣装を着た人々の行列が京都の街を進みます。

正午に京都御所を出発した行列は、御池通や三条通などを進み、午後2時30分に先頭が平安神宮に入ります。

明治維新時代

時代祭は、明治28年(1895年)に平安奠都千百年記念祭が行われた際、その奉祝行事として企画されました。

京都市内では比較的新しい祭礼ですが、すでに100年以上の歴史があります。

1300年に向けて

1300年に向けて

時代祭の旗がやってきました。

時代祭

時代祭

最初は明治維新時代の維新勤王隊列です。

維新勤王隊列は、山国隊の衣装を着ています。

山国隊

山国隊

山国隊は、戊辰戦争(ぼしんせんそう)の際、京都の京北町の山国から新政府軍に加勢した隊で、反旗を翻す東北諸藩の鎮圧に貢献しました。

足をまっすぐに伸ばし行進する姿は、どことなくのんびりとしています。

維新勤皇隊列の次に登場するのは、維新志士列です。

明治維新に貢献した高杉晋作、坂本竜馬、中岡慎太郎、梅田雲浜、吉村寅太郎、平野国臣などの勤王の志士を中心とした行列です。

先頭は桂小五郎です。

桂小五郎

桂小五郎

桂小五郎、西郷隆盛、大久保利通は維新の三傑と呼ばれていますね。

こちらは、西郷どんです。

西郷吉之助

西郷吉之助

時代祭では、隆盛と名乗る前の吉之助として行列に参加しています。

江戸時代

明治維新時代の次は、江戸時代の行列です。

江戸時代の最初は徳川城使上洛列です。

その先頭を威勢よく進むのは、やっこさんたち。

やっこさん

やっこさん

やっこさんは、途中で立ち止まり、掛け声をかけながら踊ります。

日の丸の扇子を持ったやっこさんは、沿道の観覧者に話しかけていましたよ。

徳川幕府は年始などに城使を上洛させ、皇室に礼を厚くしました。

徳川城使上洛列は、その時の様子を再現しています。

歩いて行く人、籠を担ぐ人、馬にまたがる人で行列は構成されており、江戸時代の大名行列も、このような感じだったのだろうと想像できます。

籠

次は、江戸時代婦人列の登場です。

先頭を行くのは皇女和宮です。

和宮

和宮

幕末、朝廷と幕府が協力して国難を乗り切るため、14代将軍徳川家茂(とくがわいえもち)に嫁いだのが、孝明天皇の妹の和宮でした。

しかし、公武合体は一時的なものでしかなく、徳川家茂の死や孝明天皇の崩御により時代は倒幕へと傾いていきます。

こちらは、幕末の歌人の大田垣蓮月です。

大田垣蓮月

大田垣蓮月

鳥羽伏見の戦いで勝利した新政府軍を率いる西郷隆盛が江戸に向かう途中、大田垣蓮月は三条大橋で以下の歌を贈ったと言われています。

うつ人も うたるる人も 心せよ 同じ御国の 御民ならずや

この歌を見た西郷隆盛は、江戸城総攻撃を止め、勝海舟との江戸城無血開城の交渉に応じる決意をしたという説が残っていますね。

島原の芸妓の吉野太夫。

吉野太夫

吉野太夫

とても華やかな衣装を着ていますね。

江戸時代婦人列では、他にも玉蘭、中村内蔵助の妻、出雲阿国などが登場します。

この後は、安土・桃山時代の行列です。

宿泊

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