1月上旬に京都市北区の平野神社に参拝した後、西大路通を北に5分ほど歩いて敷地神社を訪れました。
敷地神社に参拝するのは久しぶりです。
年明け早い時期にお参りしておくと、何か良いことがありそうな気がします。
静寂の境内
敷地神社は、京福電車の北野白梅町駅から北に10分ほど歩いた辺りに建っています。
市バスだと「わら天神前」で下車してすぐですね。
西大路通に面した東向きの鳥居の前にやってきました。
鳥居をくぐって参道を進み、右に曲がると2つ目の鳥居が現れます。
その鳥居の前には、京都十六社朱印めぐりののぼりが出ていました。
京都十六社朱印めぐりは、元日から2月中旬まで京都の16の神社で行われている朱印めぐりで、敷地神社もその中に入っています。
専用のご朱印帳に16社すべての朱印を集めると、その年の干支の縁起物をいただけますよ。
巨岩の真ん中をくりぬいたような手水鉢。
境内はそれほど広くはないのですが、開放感があります。
そして、参拝者が少なく静寂であります。
それでは本殿にお参りをしましょう。
当社は、古くは北山にあったのですが、室町幕府3代将軍足利義満の北山第造営に際し、現在地に遷座されました。
祭神として祀られているのは木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)です。
当地に遷座後は、天神宮と称していました。
古来より稲わらで編んだかごに神饌を入れて神さまに捧げ、やがて抜け落ちた稲わらを安産を願う妊婦さんが持ち帰るようになったとのこと。
そして、その稲わらを切り取り、安産のお守りとして妊婦さんに授与するようになったことから、当社はわら天神宮の愛称で親しまれるようになりました。
ご利益は、もちろん安産ですが、他に子授け、縁結び、子供の成長守護にもご利益があるとのこと。
お産が軽い犬に因み、戌の日に参拝する人が多いそうですよ。
今年は戌年ですから、戌の日にお参りをすると、他の年以上に良いご利益を授かれるかもしれませんね。
本殿の東隣には、摂社の六勝神社が建っています。
こちらは、開運必勝、試験合格、商売繁盛のご利益を授けてくれます。
六勝神社の東隣には、末社の八幡神社も。
本殿の西側に祀られている巨木の幹は、綾杉明神です。
樹齢千数百年の綾杉の霊を祀っています。
明治29年(1896年)8月の暴風で倒壊し、地上2メートルほどの幹だけが残ったのですが、崇敬する人が多かったため、残った幹に素屋根をかけ、綾杉明神として祀ったそうです。
綾杉明神の後ろに建つ末社は、大山祇神社(おおやまつみじんじゃ)です。
その名のとおり、大山祇神を祀り、海上守護、農業守護、高山守護のご利益を授けてくれます。
ちなみに大山祇神は、木花開耶姫命の父神です。
一通りお参りを済ませたので、そろそろ境内から出ましょう。
境内の隅では、人目を避けるようにマンリョウが赤い実をつけていました。
初詣客の方たちが結んだと思われるおみくじがいっぱい。
きっと、正月三箇日は多くの参拝者が訪れたのでしょうね。
安産、子授けのご利益がある敷地神社に新年のお参りを済ませたためか、頭の中がスッキリして何か良いことが思い浮かびそうな気がしてきましたよ。
なお、敷地神社の詳細については以下のページを参考にしてみてください。