6月上旬。
京都市東山区の豊国神社に参拝しました。
豊国神社は、その社名から想像できるように豊臣秀吉を祀っている神社です。
でも、歴史的に有名な豊臣秀吉を祀っているにしては、参拝者は少な目で、いつ訪れても境内が混雑することはないですね。
鳥居付近で咲くサツキ
豊国神社は、京阪電車の七条駅から北東に5分ほど歩いた辺りに建っています。
正面通の先に建つ石造りの大きな鳥居が、豊国神社の入り口です。
鳥居の近くでは、サツキがピンク色の花を咲かせていました。
サツキもそろそろ見ごろを過ぎようとしていますが、まだ、たくさんの花を咲かせているものがありました。
鳥居をくぐって参道へ。
参道の正面に建つのは、国宝の唐門です。
唐門は、普段は閉まっているので、これ以上先に進むことはできません。
なので、唐門の前でお参りをします。
豊臣秀吉に出世開運をお願いしておきましょう。
唐門の前には、かわいらしい干支みくじが並んでいました。
各300円で、社務所に行けば引けますよ。
唐門の両脇には、しゃもじのような板がたくさん吊るされています。
これは、豊臣秀吉の馬印「千成瓢箪」をかたどった絵馬です。
秀吉は、戦に勝つたびに瓢箪の数を増やしていき、その数がとても多くなったことから千成瓢箪と呼ばれるようになりました。
豊国神社の唐門に吊るされている絵馬は、千枚以上ありそうですね。
お参りを済ませた後は、再び鳥居付近のサツキを観賞します。
サツキ越しに正面通の風景を眺めます。
近くには耳塚もあるので、豊国神社に参拝した時は見ておきたいですね。
今度は向きを変えてサツキ越しに豊国神社の境内を眺めます。
この景色は、なかなか京都の初夏らしさを感じますね。
方広寺
豊国神社にお参りを終えた後、北隣の方広寺にも立ち寄りました。
方広寺には、大きな釣鐘があり、こちらも歴史的に有名ですね。
鐘に刻まれた「国家安康」と「君臣豊楽」の文字が、徳川家康を呪い豊臣家の繁栄を願うものだと徳川から難癖を付けられた豊臣家は開戦を決意します。
しかし、大坂城に立てこもった豊臣家は滅亡しました。
今も、「国家安康」と「君臣豊楽」の文字は鐘に残っています。
方広寺の東には、方広寺大仏殿跡があります。
大仏と言えば奈良の大仏が有名ですが、京都にも豊臣秀吉が造立した大仏がありました。
奈良の大仏よりも大きかったと伝えられているので、さぞ立派な大仏だったのでしょうね。
しかし、方広寺の大仏は、不運が重なって消失し現存していません。
今は、大仏殿があった場所は緑地となっています。
この風景を見ると、諸行無常を感じます。
なお、豊国神社と方広寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。