京都市右京区の御室(おむろ)にある仁和寺(にんなじ)は、境内がとても広く、これぞ古都といった様々な建物が建っています。
一度訪れれば、世界遺産に登録されている理由がよくわかります。
仁和寺は、春の桜と秋の紅葉が特にきれいで、拝観するなら春か秋のどちらかをおすすめします。
ところで、仁和寺は桜と紅葉のどちらの方が美しいのでしょうか?
そういう疑問をお持ちの方のために私が独断で、仁和寺は桜か紅葉かどちらを見るべきか決定します。
仁和寺の桜
仁和寺の桜は、4月中旬に見ごろを迎える遅咲きの御室桜(おむろざくら)が有名です。
背はそれほど高くないのですが、真っ白な花をたくさん咲かせた多くの御室桜は、まるで桜の花でできた雲のようです。
特に晴れた日にお花見するのがおすすめです。
真っ青な空と真っ白な御室桜。その間には、京都らしさを感じさせる五重塔が見えます。
仁和寺の桜は、御室桜が最も多く植えられているのですが、その他にもさまざまな種類の桜があります。
満開の枝垂れ桜もとてもきれいです。
濃いピンク色の花を咲かせたミツバツツジも桜とともに春らしさを感じさせます。
境内のいたるところで、花を咲かせている桜を見ていると、のどかな春を実感できますね。
仁和寺の紅葉
次は仁和寺の紅葉です。
仁和寺は、参道の両脇にたくさんのカエデが植えられています。
日当たりが良いためか、参道わきのモミジは、どれも鮮やかな赤色に色づきます。
紅葉越しに見る五重塔も味わい深いですね。
モミジが散り始めた頃に五重塔と一緒に見ると、きっと秋のもの悲しさを感じることができるでしょう。
仁和寺は、参道の紅葉ばかりに目が行ってしまいますが、金堂と一緒に見る紅葉も見事です。
西日が射してオレンジ色に輝くモミジは、まるで自分から光を放っているように見えます。
それでは、仁和寺は桜と紅葉のどちらを見るべきか判定しましょう。
基本的に桜も紅葉も美しいので、どちらも見ていただきたいのですが、ひとつだけ選ぶとしたら春の桜ですね。
やはり、無数の御室桜が満開になった時の華やかさは、他では見ることができません。
真っ白な御室桜の樹海越しに眺める五重塔は、仁和寺ならではの景色です。
東寺や醍醐寺にも五重塔はありますが、桜と一緒に眺めるなら、仁和寺が一番きれいだと思います。
春か秋か、どっちの季節に仁和寺に訪れるか迷っている方は、4月中旬の御室桜が満開になる頃に参拝することをおすすめします。