1月上旬に京都市左京区の真如堂を訪れました。
真如堂は、春の桜と秋の紅葉が見事なお寺で、それらの時期には多くの参拝者で賑わいます。
でも、冬の時期に真如堂にお参りする人はとても少なく、境内の雰囲気は観光シーズンと一味違いますね。
緑が少ない境内
真如堂は、市バス停「錦林車庫前」から西に少し歩くと到着します。
でも、そこから真如堂に向かうと、本堂の裏側から境内に入ることになるので、いまいちお寺に参拝するときの味わい深さがありません。
やはり、真如堂は西側の赤門から境内に入りたいですね。
赤門の周囲にはカエデの木が植えられており、春は緑色の葉、秋は真っ赤なモミジが参拝者を出迎えてくれます。
さすがに冬は、カエデの枝に葉が付いていません。
寂しく感じる景色ではありますが、でも、そのおかげで赤門の全体を見ることができます。
このように木々の葉に邪魔されずに建物全体を見れるのが、冬の京都観光の魅力ですね。
赤門をくぐり参道をまっすぐに進むと本堂の真如堂が建っています。
境内も桜やカエデの木の枝から葉が落ちているので、本堂の全景がはっきりと見えます。
真如堂の正式名所は真正極楽寺(しんしょうごくらくじ)。
正暦3年(992年)に戒算上人が一宇を建て阿弥陀如来を祀ったのがお寺の始まりとされています。
寺名は、その地が仏法有縁真正極楽のありがたい地であったことに由来します。
本堂と池の間には伝教大師の像が立っています。
この寒い中での修業はかなりの苦行でしょうね。
真如堂境内では、本堂の他に三重塔にも目が行きます。
暖かい季節だと、花の木にたくさんの葉が付いているので、この角度から三重塔全体を見れません。
本堂の前には、星形の絵馬が奉納されていました。
星形というと、陰陽師の安倍晴明の象徴の五芒星を思い出す方も多いはず。
安倍晴明は、上京区の晴明神社に祀られていますが、真如堂とも関係があります。
それについては以下の過去記事で紹介しています。
真如堂に訪れた時は、いつも正面からしか本堂を見ることがないのですが、今回は、斜めから本堂を見上げました。
今まで気付きませんでしたが、こうやって眺めると真如堂は大きな建物ですね。
改めて真如堂が立派な建物であることを確認できました。
これも、木々の枝から葉が落ちている冬だからこそ気づけたことなのかもしれません。
なお、真如堂の詳細については以下のページを参考にしてみてください。