11月下旬に京都市東山区の青蓮院(しょうれんいん)を訪れました。
目的は、もちろん紅葉を見るためです。
青蓮院は、天台宗の三門跡寺院のひとつに数えられる格式の高いお寺。
なので、美しい紅葉を見ることができるはずです。
華頂殿から見る紅葉
青蓮院の入り口に到着すると、拝観受付のテントが設置されていました。
2014年10月に青蓮院の飛び地境内である大日堂に青龍殿が完成し、12月下旬まで青不動の特別公開が行われています。
青蓮院の拝観料は500円で、大日堂の拝観料は1,000円です。
共通拝観券は1,300円なので200円お得ですね。
青蓮院と大日堂の往復シャトルバスが200円なので、合計1,500円となります。
もちろん共通拝観券を購入しましたよ。
まずは青蓮院から拝観です。
拝観用の玄関の前は、カエデが真っ赤に色づいていました。
言うまでもなく紅葉が見ごろですね。
玄関で靴を脱ぎ、客殿となっている華頂殿へ進みます。
華頂殿では、百人一首の歌人の絵が展示されていたり、ハスの襖絵があったりと、貴重な文化財を鑑賞することができます。
でも、この時期は、これらに目をくれることなく縁側に向かい、庭園の紅葉をすぐに見ようとする方が多いんですよね。
華頂殿の縁側から正面に見えるのは、相阿弥の庭です。
室町時代に相阿弥が粟田山を借景に造った池泉回遊式庭園で、山裾に適度にカエデが植えられていることから、趣のある紅葉を見ることができます。
訪れた時間帯が正午頃だったので、縁側に出て庭園を眺めると、逆光になり眩しくてよく見えません。
縁側から少し中に入れば、屋根が日差しを遮ってくれるので、庭園を鑑賞しやすくなります。
全体的に緑が多く、ところどころ赤く色づいたモミジが、色彩に変化をつけています。
それにしても、逆光が眩しくて庭園が見づらいですね。
訪れる時間帯を遅らせた方が良かったようです。
午後2時以降なら、それほどまぶしさを感じないのではないでしょうか。
小御所から見る紅葉
華頂殿で紅葉を見た後は、小御所に向かいます。
小御所は、平安時代は門主の居間でしたが、天明の大火(1788年)の際に後桜町上皇が仮御所として使用した建物です。
小御所の北東角の紅葉。
この辺りは日陰になっているので、華頂殿よりも庭園を見やすいですね。
モミジも全体的にしっとりとした色付きです。
まだ青葉も多く残っていますが、日当たりが良くないので、この後、真っ赤に染まるのかどうかはわかりません。
青蓮院の宸殿では、青不動の復元模写が初公開されていました。
青不動の模写は調査も含めて2年がかりで制作されたものだとか。
体は鮮やかな青色をしており、その周りを赤色やオレンジ色の炎が囲んでいます。
復元された青不動にお参りをした後は、宸殿の前に広がる苔の庭を鑑賞。
モミジは2本あります。
そのうち南西角にある見ごろ間近の紅葉を撮影しておきました。
宸殿からモミジまでは距離があるので、近づいて見ることができません。
でも、庭園を散策できるので、その時に近づいて見れます。
なので、宸殿からは遠目で紅葉を楽しむことにしましょう。
回廊の屋根の上にはたくさんのモミジが降り積もっていました。
秋の深まりを感じさせる光景ですね。
この後は、玄関で靴を履いて霧島の庭の散策です。