京都市内には、名水と呼ばれる湧水がいろいろなところにあります。
多くの場合、神社やお寺の境内から湧き出しており、場所によっては名水を汲むことができます。
ただ、観光のついでに名水を汲むと、持って帰るのが大変だったりします。
特に交通の便が悪いところだと、長時間重たい水を持って歩かないといけないこともあります。
だから、名水を汲むならバスや電車の駅が近くにあるところがおすすめです。
その条件を満たしているのが、京都御苑の周囲にある菅原院天満宮神社、梨木神社(なしのきじんじゃ)、下御霊神社(しもごりょうじんじゃ)の3ヶ所です。
菅原院天満宮神社の名水
菅原院天満宮神社は、京都御苑の西側にあります。
ここは、学問の神さまの菅原道真生誕の地と伝わる場所で、境内からは、道真が生まれた時に使ったと伝えられている産湯の井戸があります。
以前は、枯れた井戸だったのですが、先ごろ復活し、水が湧き出しました。
境内には、参拝者が水を汲めるように水道が設置されています。
4リットルまで汲めるそうなので、観光のついでに訪れるのなら十分な量ですね。
頭がよくなりそうな名水です。
なお、菅原院天満宮神社は、地下鉄丸太町駅から徒歩5分ほどの場所に建っています。
梨木神社の名水
京都御苑の東隣に建っている梨木神社には、京都三名水のひとつとされる染井(そめい)が境内から湧き出しています。
この名水を求めてペットボトルをたくさん持った人たちが、いつも列を作って順番待ちをしています。
順番待ちをしている人たちは、蛇口から水を汲んでいますが、観光で訪れた人は、竹の筒から出ている水を汲むのが暗黙のルールになっているようです。
おそらく、順番待ちをしていたら、10分くらいは待たないといけないのではないでしょうか。
最寄駅は、地下鉄今出川駅と京阪出町柳駅です。どちらも徒歩10分以内の距離にあります。
下御霊神社の名水
京都御苑の南、丸太町通をわたってすぐの場所に建つ下御霊神社の湧水は、下御霊神社香水と呼ばれています。
下御霊神社の井戸も枯れ井戸だったそうですが、平成3年(1992年)に復活したそうです。
列ができるほどではありませんが、参拝に訪れた時には、ちらほらと水を汲みに来る人を何度か見たことがあります。
なかなかおいしいと評判の名水です。
最寄駅は京阪丸太町駅と地下鉄丸太町駅です。どちらの駅も徒歩5分ほどですね。
以上が京都御苑の周囲にある3つの名水です。
なお、染井と下御霊神社香水は、昔の今出川の伏流水ではないかということが「西陣に住んでます」さんの下記記事に書かれています。
これはなかなか鋭い考察ではないでしょうか?